2ストロークエンジン:仕組み、特徴、歴史、用途、利点と欠点
2ストローク内燃機関の概要。作動原理、主な特徴、歴史、一般的な用途、利点と欠点、および注目すべき技術的な方式を解説する。
2ストロークエンジンは、完全な熱力学サイクルをピストンの2行程(クランクシャフト1回転)で完了する内燃機関の一種である。吸気、圧縮、燃焼・膨張、排気の各工程を4行程(クランクシャフト2回転)で完了する4ストロークエンジンとは対照的である。2ストローク式は構造が簡素で、出力重量比に優れることが評価されており、軽量性やコンパクトさが重要な用途で広く用いられる。
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6 画像基本的な作動
一般的な2ストローク式では、ピストンの運動が吸気・圧縮と、動力・排気の両方の機能を担う。大別すると、主な段階は次の2つである。
- 圧縮行程:ピストンが上昇し、燃焼室内の混合気を圧縮する。同時に、新しい空気・燃料の混合気がクランクケースまたは吸気系へ導入される。
- 動力行程:点火後、膨張する燃焼ガスがピストンを押し下げる。ピストンがシリンダー壁のポートを開くと、排気ガスが排出され、新しい混合気がシリンダー内へ導入されて掃気を行う。
主な特徴と方式
2ストロークエンジンでは、一般にポペットバルブではなく、シリンダー壁に設けられたポートが使用される。掃気と呼ばれる混合気の移送には、クロスフロー掃気、ループ掃気、ユニフロー掃気など複数の方式がある。吸気を加圧する方法には、小型エンジンで一般的なクランクケース圧縮のほか、大型または高性能の機関で用いられる独立したブロワーやロータリースーパーチャージャーがある。潤滑では通常、オイルを可動部へ届ける必要があり、燃料にオイルを混合する混合給油、または専用のオイル噴射装置によって行われる。
歴史と発展
2ストロークの原理は、1世紀以上にわたり開発と改良が重ねられてきた。初期に採用が進んだ背景には、機械的構造の単純さと良好な出力密度があった。その後、掃気形状の改善、リードバルブ、燃料直接噴射といった技術の進歩により、不完全燃焼や過大なオイル消費など、従来の欠点の一部は軽減されている。
用途、利点と欠点
代表的な用途には、チェーンソーやリーフブロワーなどの手持ち工具、小型オートバイやモペッド、船外機、小型の定置用エンジンや模型用エンジンがある。利点は、可動部品が少ないこと、軽量であること、そしてクランクシャフト1回転ごとに1回の動力行程を得られるため、同じ排気量に対して高い比出力を得やすいことである。一方、従来型では燃料消費量が多く、炭化水素および粒子状物質の排出量が大きくなりやすく、潤滑を慎重に管理する必要がある。規制強化と排出ガス基準を受け、多くのメーカーは4ストローク式、または直接噴射とよりクリーンな排気制御を備えた先進的な2ストローク式へ移行している。
注目すべき技術的事項
2ストロークエンジンは「2サイクルエンジン」と呼ばれることもあり、両者はしばしば同義で用いられる。掃気では新しい混合気と残留排気ガスが混ざるため、高効率かつ低排出での運転を実現することは技術的に難しい。直接燃料噴射と改良された掃気形状を用いる現代の2ストロークシステムは、2ストローク式の利点の多くを保ちながら、4ストローク式に近い効率とクリーンさを実現できる。
技術的な詳細や比較については、内燃機関に関する入門資料、および4ストロークシステムの比較解説を参照。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 2ストロークエンジン:仕組み、特徴、歴史、用途、利点と欠点 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/102296