ベピコロンボ:ESAとJAXAによる水星探査ミッション
ベピコロンボは、欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)による共同水星探査計画。水星の組成、内部、外気圏、磁気圏を調べるため2018年に打ち上げられ、2025年後半の到着が予定されている。
ベピコロンボは、欧州宇宙機関(ESA)が主導し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大きく参画する共同惑星探査プロジェクトである。その目的は、水星の表面組成、内部構造、希薄な外気圏、全球的な磁場に重点を置いた包括的な科学調査である。ミッション名は、水星の3:2自転・公転共鳴を解明したイタリアの科学者、ジュゼッペ・「ベピ」・コロンボにちなむ。
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10 画像宇宙機と観測機器
ベピコロンボは、相補的な観測を行うために製造された複数のモジュールから構成される。欧州製の水星惑星周回機(MPO)は、高分解能撮像、地球化学、測地学のための機器を搭載する。日本製の水星磁気圏周回機は、ミオ(Mio)またはMMOとも呼ばれ、水星の磁気圏とプラズマ環境を調査する。移送モジュールは航行段階で推進力と電力を供給し、両周回機を水星へ送り届ける。搭載機器には、カメラ、分光計、磁力計、レーザー高度計、粒子検出器が含まれる。
推進と軌道
燃料要求量を抑えて水星へ到達するため、ベピコロンボは太陽電気推進と重力アシストを用いる長期の惑星間航行を採用した。この方式により宇宙機の太陽に対する相対速度を低下させ、航行終了時に水星の重力に捕捉されることを可能にする。ミッションは2018年10月に打ち上げられ、複数回の惑星フライバイと専用の減速段階を経て、2025年後半に水星周回軌道へ入る予定である。
科学的目標と手法
本ミッションは、水星の起源と進化に関する根本的な問いに答えることを目指す。水星の大きな金属核はどのような構造なのか。表面物質の組成と形成史は何か。弱い固有磁場は太陽風とどのように相互作用するのか。2機の周回機からなる構成により、異なる観測位置からほぼ同時に観測でき、表面の性質と周辺宇宙環境の測定を結び付けることができる。
重要性と背景
- NASAのMESSENGERミッションに続く、2番目の水星専用探査であり、新たな観測機器と軌道戦略を導入する。
- 惑星分化と、太陽に近い惑星が受ける強い太陽放射の影響についての知識を向上させる。
- 水星の重力場の研究および相対論的重力の検証に役立つ高精度の追跡データを提供する。
ミッションの更新情報とデータ公開については、各機関のミッション情報および機関ポータルを参照。ベピコロンボは複数年にわたる科学観測期間を通じて水星軌道上で運用される見込みであり、地球型惑星の形成や太陽近傍の宇宙物理学のモデルを洗練する観測データをもたらすと期待されている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ベピコロンボ:ESAとJAXAによる水星探査ミッション Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/10645
出典
- esa.int : "BepiColombo Factsheet"
- isas.jaxa.jp : "MMO/BepiColombo"