概要

Windows To Goは、Windows 8で導入されたMicrosoftの機能で、USBフラッシュドライブや外付けUSBハードドライブから、起動可能な完全なWindows環境を実行できます。Windowsをコンピューターの内蔵ディスクにインストールするのではなく、OSイメージ、アプリケーション、ユーザー設定を外部デバイスにまとめて置くことで、ユーザーは自分の作業環境をマシン間で持ち運べます。

特徴

Windows To Goは、単にファイルを持ち運ぶ方式とは異なり、ホスト側のOSとは独立して起動する、完全に動作するWindowsインストールを提供します。主な特徴は次のとおりです。

  • 取り外し可能なメディアに、永続的なWindowsインストールとユーザープロファイルを保存できる。
  • 複数の互換PCで起動でき、可能な範囲でホスト側のハードウェアドライバーを利用する。
  • 展開には、継続的な読み書き性能を想定して設計された認定USBドライブが通常必要だった。

歴史と開発

Microsoftは2011年9月のBuildカンファレンスでWindows To Goを公開し、参加者に事前インストール済みイメージを入れた起動可能なUSBドライブを配布しました。初期の構想は、セキュアで持ち運びしやすい作業環境を必要とする企業向けの利用を想定していました。その後もMicrosoftは主にエンタープライズ機能として扱いましたが、ほかの仮想化やクラウドベースのソリューションが成熟するにつれて、次第に重点を下げていきました。

用途と例

組織や個人は、Windows To Goをさまざまな目的で利用しました。たとえば、請負業者向けの安全なモバイルワークステーション、障害復旧用の環境、一時的なテスト用プラットフォーム、損傷したホストシステムの再構築を簡単にする用途などです。環境が自己完結しているため、管理者は外部ドライブに対して、内部インストールと同様に社内ポリシーやイメージ作成ツールを適用できました。

制限と特筆事項

Windows To Goには重要な制約があります。性能と信頼性の要件を満たすには、互換性のあるハードウェアと認定USBデバイスが必要です。また、機能更新や一部のシステム機能は、内蔵インストールと同じようには常にサポートされませんでした。Microsoftは後に、この機能をより新しい展開方法や仮想化オプションに置き換える形で非推奨にしました。対応デバイスや作成ツールなどの技術的な詳細は、Microsoftの文書やUSBドライブと展開リソースに関する案内を参照してください。