2007年のニューイングランド・ペイトリオッツのシーズンはNFLで38年目のシーズンでした。通算では48年目のシーズンでした。ペイトリオッツは6回目のAFC東地区優勝を果たしました。ヘッドコーチはビル・ベリチックで、先発クォーターバックはトム・ブレイディ。シーズン前には相手チームの信号を撮影したとされるいわゆる「スパイゲート」問題でチームとベリチックが処分を受け、罰金やドラフト権剥奪といった制裁が科されましたが、その後の成績には影響を与えませんでした。

レギュラーシーズンと記録

2007年、ペイトリオッツはレギュラーシーズン16試合全てに勝利しました。これによりチームは史上初の「16勝0敗(16-0)」という記録を達成しました。オフェンスは史上に残るほどの破壊力を発揮し、チームはシーズン通算で589得点を記録して当時のNFL最多得点チームとなりました。QBトム・ブレイディはシーズン50本のタッチダウンパス、通算4806ヤードを投げ、2007年のAP最優秀選手(MVP)に選出されました。ワイドレシーバーのランディ・モスは23のレシービングTDを挙げ、シーズン最多受信TD記録を更新しました。スロットで活躍したウェズ・ウェルカーらも含めた「ブレイディ→モス→ウェルカー」トリオは相手守備を圧倒しました。

プレーオフとスーパーボウル

ペイトリオッツはレギュラーシーズン首位としてワイルドカードを免除され、ディビジョナルラウンドでジャクソンビル・ジャガーズを31-20で下してカンファレンス決勝へ進出しました。AFCチャンピオンシップゲームではサンディエゴ・チャージャーズを21-12で破り、スーパーボウル出場を決めました。

スーパーボウルXLIIでは第5シードのニューヨーク・ジャイアンツと対戦しました。レギュラーシーズン最終戦ではペイトリオッツが38-35でジャイアンツを下していましたが、決勝では試合終盤にイーライ・マニングの逆襲が生まれ、デビッド・タイリーのいわゆる「ヘルメットキャッチ」を含む劇的なドライブでプラクシコ・バレスに決勝のタッチダウンが入り、ジャイアンツが17-14で勝利しました。ペイトリオッツはレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて18勝無敗を目指しましたが、最終的にシーズン成績は18勝1敗となり、スーパーボウルで完璧なシーズンは達成できませんでした。

主な選手・記録と評価

  • トム・ブレイディ(QB):2007年シーズンは50TDパス、4806ヤード、AP最優秀選手(MVP)受賞。
  • ランディ・モス(WR):23レシービングTDで当時のシーズン最多記録を樹立。
  • チーム記録:589得点は当時のNFLシーズン最多得点。
  • 守備面:攻撃力に比べて批評を受ける場面もあったが、プレーオフでは要所を締めてAFC代表に貢献。
  • 監督:ビル・ベリチックの戦術とゲームプランニングがシーズン全体の成功を支えた。

2007年のシーズンは、個人成績・チーム記録・メディアの注目度いずれにおいても歴史的な年となりました。その一方で、最終的にスーパーボウルで敗れたことにより「パーフェクト・シーズン」は達成できず、NFL史に残る惜敗として語り継がれています。

ちなみに、後年の2015年にはペイトリオッツが再び好スタートを切り、10勝0敗でシーズンを進めましたが、最後はデンバー・ブロンコスに延長戦の末に敗れています。2007年の16勝無敗という記録は現在でも特別な意味を持つ達成として語られています。