2007年のニューヨーク・ジャイアンツは、ナショナル・フットボール・リーグで83年目のシーズンを迎えた。レギュラーシーズン成績は10勝6敗で、NFCイーストは2位。ワイルドカードとしてプレーオフ第5シードを獲得した。
主なスタッフと選手
- ヘッドコーチ:トム・カウチーニ(Tom Coughlin)
- クォーターバック:イライ・マニング(Eli Manning) — スーパーボウルMVPに輝く
- レシーバー:プラキシコ・バレス(Plaxico Burress)、デビッド・タイリー(David Tyree)
- ランニングバック:ブランドン・ジェイコブス(Brandon Jacobs)、アフマド・ブラッドショー(Ahmad Bradshaw)
- ディフェンス:オシー・ウメニオラ(Osi Umenyiora)、ジャスティン・タック(Justin Tuck)らが主力
- スペシャルチーム:ローレンス・タイネス(Lawrence Tynes、K)
プレーオフ進出と道のり
ワイルドカードとして進出したジャイアンツは、まず第4シードのタンパベイ・バッカニーズと対戦した。試合はフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムで行われ、ジャイアンツが24対14で勝利した。この対戦は、両チームがシーズン中に対戦していなかったという点でも注目された。
続く第2戦はダラス・カウボーイズとの対戦で、会場はテキサス州アービングのテキサススタジアム。ディビジョナルラウンドの激戦をジャイアンツは21対17で制した。試合終盤、トニー・ロモは終了間際にインターセプトを犯し、カウボーイズの逆転を阻まれた。
カンファレンス決勝は第2シードのグリーンベイ・パッカーズとの対戦で、場所はウィスコンシン州グリーンベイのランボーフィールド。延長に持ち込まれた試合で、相手QBのブレット・フェイバーはオフェンスのプレー中にコーリー・ウェブスターへのパスをインターセプトされ、最終的にジャイアンツが23対20で勝利した。アウェイでの連続勝利を含むこのプレーオフの道のりは、チームにとって非常に稀な快挙だった。
スーパーボウルXLII:最大の番狂わせ
スーパーボウルXLIIでは、ジャイアンツはニューイングランド・ペイトリオッツと対戦した。ペイトリオッツはレギュラーシーズンを無敗で終えており、圧倒的な優勝候補と見なされていた。このビッグゲームは第4クォーターの名シーン「ヘルメットキャッチ」で語り継がれる。
試合終盤、イライ・マニングがプレッシャーの中で投じたボールを、デビッド・タイリーがヘルメットに押し当てて確保する劇的なキャッチが生まれ、その直後にイライからプラキシコ・バレスへ決勝タッチダウンが決まった。最終スコアは17対14でジャイアンツが勝利し、ペイトリオッツのNFL史上初の19勝無敗(19-0)到達を阻止した。イライ・マニングはこの試合でスーパーボウルMVPに選ばれた。
国際シリーズとその他のトピック
2007年シーズン中、ジャイアンツはマイアミ・ドルフィンズとロンドンで対戦し、NFLのインターナショナルシリーズ(当時始まったばかりの海外定期開催企画)の一環として行われたレギュラーシーズンゲームに参加した。これは北米国外で行われた初のレギュラーシーズンゲームのひとつとして記憶されている。
また、プレーオフのうちタンパベイ戦とダラス戦では、ジャイアンツは青いジャージを着用していたことが知られている。
評価と遺産
2007年のニューヨーク・ジャイアンツは、下位シードからの逆転劇と数々の劇的なプレーによって「シンデレラ・ストーリー」として広く語られている。特にスーパーボウルでの勝利は、どのようなチームでも集中力と一瞬のプレーで歴史を変えうることを示した出来事として、NFL史に残る名勝負となった。