概要

21st Century Breakdownは、アメリカのパンク・ロック・グループGreen Dayによる8作目のスタジオ・アルバムである。大規模なソング・サイクルとして構想され、前作で用いられた演劇的な物語性を受け継ぎながら、社会不安と個人的な失望をたどる現代的なロック・オペラとしてまとめられている。数年にわたる作曲作業を経て録音と完成に至り、2009年に発売されて幅広い商業的注目を集めた。

作曲とコンセプト

この作品は、複数年にわたって書かれた楽曲群から発展した。制作は2006年1月に始まり、2007年後半までにボーカル兼ギタリストのBillie Joe Armstrongは多数の曲を書き上げていた。制作過程で検討された曲は約45曲にのぼったとされる。完成版は2人の主人公を軸にしたゆるやかな物語を提示し、一直線の筋書きというよりも、若さ、希望、反発、政治的な苛立ちといったテーマを扱っている。

録音とプロデュース

Green Dayは2008年初頭、ベテラン・プロデューサーのButch Vigとともにスタジオ制作に入った。セッションは複数のスタジオで1年以上にわたり行われ、重ねられたアレンジ、ハーモニー、そしてそれ以前の粗削りなパンク作品よりも幅広い音色が取り入れられた。長い録音期間によって、バンドはコンセプトを練り直し、パンクの勢いと、よりメロディアスでアリーナ志向のロックへ行き来する楽曲を配置することができた。

楽曲、シングル、スタイル

アルバムは、攻撃的なギター主体の曲とバラード、そして大きく広がるコーラスを組み合わせている。いくつかの楽曲はシングルとして発売され、ラジオ放送やビデオの露出を得た。特に知られる曲には次のものがある。

  • "Know Your Enemy"
  • "21 Guns"
  • "East Jesus Nowhere"

評価とその後

批評は、野心と完成度を評価する声から、誇張感や長さを批判する声まで幅広かった。商業的には好調で、前作コンセプト・アルバムの成功後もGreen Dayの存在感を保つ助けとなった。また、この作品は業界からの評価も受け、主流ロックや音楽における政治的コメントをめぐる議論にもつながった。

注目点

バンドの初期のロック・オペラのいわば続編として、このアルバムはテーマ上の狙いからAmerican Idiotと並べて語られることが多い。2006年に作曲が始まり、2008年にVigとのスタジオ作業が始まり、2009年に最終セッションが完了するという長い準備期間が、即効性のあるパンク的衝動と、より精緻なアレンジおよび物語性の両立を目指した作品を形づくった。