カール・ライナーCarl Reiner、1922年3月20日 - 2020年6月29日)は、アメリカのスタンダップコメディアン、俳優、監督、プロデューサー、脚本家、声優、コメディアンである。現役時代にエミー賞9回、グラミー賞1回を受賞している。ライナーの最も代表的な声の出演は『ファーザー・オブ・ザ・プライド』のサーモティである。

略歴と初期のキャリア

ニューヨーク市ブロンクス出身。初期は舞台やラジオ、バラエティ番組の脚本作りで頭角を現し、特にシド・シーザー(Sid Caesar)の番組での執筆活動が注目された。そこで同僚となったメル・ブルックス(Mel Brooks)とは長年にわたって親しいコンビを組み、即興的な掛け合いから生まれたコメディ・ルーティン「The 2000 Year Old Man(2,000年男)」は広く知られている。

テレビと映画での活躍

「The Dick Van Dyke Show」の原案・製作・出演などを通じて、ライナーはテレビ・コメディの世界に決定的な影響を与えた。番組では脚本・演出だけでなく俳優としても存在感を示し、テレビ史に残る名作を生み出した。

映画監督としても多彩な作品を手がけ、コメディ映画の名作を数多く送り出した。代表的な監督作品には、Oh, God!(1977)、The Jerk(1979)(スティーヴ・マーティン主演)、およびスティーヴ・マーティンとのコラボレーションによるDead Men Don't Wear PlaidThe Man with Two BrainsAll of Meなどがある。また、俳優としても長く活動し、晩年まで映画やテレビに出演を続けた。

声優・執筆活動と家族

声優としては『ファーザー・オブ・ザ・プライド』をはじめ、アニメや吹き替えでも活躍した。さらにエッセイや回想録、ユーモア本など多数の著作を残しており、文章家としての評価も高い。私生活では息子に俳優・監督のロブ・ライナー(Rob Reiner)がおり、親子で映像や舞台の仕事をする場面も見られた。

受賞と評価

生涯にわたりエミー賞を9回受賞、グラミー賞も1回受賞するなど、その功績は数多い。スタンダップ、脚本、演出、監督、俳優と多方面で高い評価を受け、アメリカのコメディ界における重要人物の一人とされる。

最晩年と遺産

ライナーは2020年6月29日に98歳で亡くなった。長い活動期間を通して培われたユーモア感覚、即興的なやり取り、テレビと映画に対する鋭い洞察は多くの後進に影響を与え続けている。幅広いジャンルでの功績により、今日でもコメディ史における巨匠として語られている。