バイオウェアは、1995年にスタートしたカナダのゲーム開発会社です。バイオウェアの本社は、アルバータ州エドモントンにあります。創業者は、医学博士のレイ・ムジカ(Ray Muzyka)、グレッグ・ゼシュク(Greg Zeschuk)、オーガスティン・イップ(Augustine Yip)で、当初から物語性の強いロールプレイング(RPG)作品を中心に開発を行ってきました。
同社はこれまでに複数の拠点を展開しており、かつてはバイオウェア・エドモントン、バイオウェア・モントリオール、バイオウェア・ミスティック、バイオウェア・オースティン、バイオウェア・サンフランシスコ、バイオウェア・アイルランドの拠点など、合計で複数のスタジオを運営していました。組織構成や拠点は時期によって変動しており、プロジェクトごとに人員や体制の見直しが行われています。
1996年に最初の商業作品としてShattered Steelを手がけ、その後はパーティ制RPGや物語重視のゲームで高い評価を得ました。代表作にはBaldur's Gateシリーズ、Neverwinter Nights、Star Wars: Knights of the Old Republic、そして近年ではマスエフェクトシリーズやドラゴンエイジシリーズがあります。特にこれらのタイトルは「選択とその結果」に重点を置くシステムや重厚なキャラクター描写で知られています。
同社は2007年にアメリカのエレクトロニック・アーツ(EA)に買収され、以降はEAの傘下で大型プロジェクトを担当してきました。創業者のムジカ氏とゼシュク氏はその後経営から退き(2012年に引退を発表)、社内は幾度かの組織再編やリーダー交代を経ています。
近年の出来事としては、既存フランチャイズのリメイクやリマスター(例:Mass Effect Legendary Editionなど)や、新作開発(Dragon Age新作やその他のプロジェクト)が進められている一方で、オンライン要素やサービス型タイトルの試み(例:Anthem)が期待通りの成果を上げられなかった時期もあり、批評・商業面での浮き沈みを経験しています。
バイオウェアは、深い物語、選択の重さ、キャラクター間の関係性を重視する作風で、現代のRPGに大きな影響を与えたスタジオの一つです。EA傘下となった後も、主要フランチャイズを中心に新作・続編・リマスターの開発が続いており、今後の動向も注目されています。