ジャー・ウォブル(1958年8月11日生まれ、出生名ジョン・ウォードル)は、英国のベースギタリスト、歌手詩人である。最初に広く知られるようになったのは、Public Image Ltdの初代ベース奏者としてで、1980年に脱退するまで初期の録音に参加した。その後は自身のプロジェクトを率い、数多くの作品を録音し、ポストパンク、ダブ、ワールド・フュージョンの分野で存在感を保ってきた。

音楽スタイルとアプローチ

ウォブルの演奏は、しばしばリズミカルで反復的、そしてダブの影響が強いと評される。彼は、パーカッションと噛み合って広がりのあるグルーヴを生み出す、深くメロディックなベース・パターンを好む。派手なソロよりも、ムード、脈動、音色の相互作用を重視し、レゲエ、ポストパンク、さまざまな世界の伝統から手法を取り入れている。また、空間、エコー、リミックスといったダブに結びつく制作方法も積極的に用いてきた。

主な経歴

  • Public Image Ltdのベーシストとして早くから注目され、バンド初期のアルバムやツアーに参加した。
  • 自身のグループ Invaders of the Heart を結成し、ワールド・ミュージック、アンビエント、ダンスの要素を探究した。
  • ジャズ、エレクトロニック、実験音楽のシーンにまたがる多数のソロ作品とコラボレーションを発表した。
  • さまざまなジャンルの音楽家やプロデューサーと活動し、異文化交流への開放性を示した。
  • 2010年には自伝的著作 Memoirs of a Geezer を出版した。

アルバム以外にも、ウォブルはスポークンワードや詩の作品を録音しており、その声と文章は音楽活動と並んで現れてきた。彼の芸名は、レゲエ文化への言及と、独特の「揺れる」低音への描写を組み合わせたものだ。

彼の経歴で特筆すべきなのは、パンク以後の時代から幅広く実験的な領域へと移り、異なる背景を持つアーティストと協働しながら、通常は伴奏的役割に置かれがちな楽器であるベースを中心に据えた編成を打ち出してきた点である。現在も録音と演奏を続けており、その仕事は、リズム主導の作曲や電子音とアコースティック音の融合に関心を持つ音楽家たちからしばしば参照されている。