出血とは:定義・種類(内出血・外出血)と失血の危険性

出血とは何か、内出血・外出血の違いと失血の危険性、予防法や緊急時の応急対応をわかりやすく解説。重篤化のサインもチェック。

著者: Leandro Alegsa

出血とは、専門的には英国では「haemorrhaging」、米国では「hemorrhaging」と呼ばれ、循環器系から血液が失われることです。

出血には、体内の血管から血液が漏れる内出血と、、口、鼻、耳、肛門などの自然の開口部から、あるいは皮膚の破れから起こる外出血がある。

Desanguinationは、大きな血液の喪失です。Exsanguination(失血)とは、死に至るほどの血液を失うことです。人は、すべての血液を失うことなく死ぬことができます。人は血液の半分から3分の2を失っても死ぬことがある。

一般的に、健康な人は全血液量の10~15%を失っても深刻な医学的困難を伴わずに耐えることができ、献血では通常、ドナーの血液量の8~10%を必要とします。

出血の種類(補足)

  • 内出血:組織間や体腔(胸腔、腹腔、頭蓋内など)に血液が貯留する状態。外からは見えにくく、腹痛・膨満、意識障害、貧血症状などで疑われます。
  • 外出血:皮膚や自然開口部からの出血。切創や裂傷、鼻血、消化管出血、月経出血などが含まれます。目に見えるため初期対応がしやすいことが多いです。
  • 持続性・再発性出血:止血しにくい出血で、血液疾患や抗凝固薬の影響、血管奇形などが原因となることがあります。

出血量と臨床的重症度の目安

成人の全血液量はおおよそ体重1kgあたり70 mL、体重70kgで約5 Lとされます。血液喪失による臨床的影響は以下のように分類されることが多いです(目安)。

  • 軽度(全血の<15%):自覚症状は少なく、バイタルは安定。献血での採血量は通常この範囲。
  • 中等度(15–30%):動悸、軽度の頻脈、不安感が出現することがある。
  • 高度(30–40%):頻脈、血圧低下、冷汗、皮膚蒼白。迅速な輸液や止血が必要。
  • 大量(>40%):ショック状態(低血圧、意識障害)に陥る可能性が高く、緊急輸血・外科的止血が必要。

主な原因

  • 外傷(切創、刺創、骨折に伴う血管損傷など)
  • 手術後の出血
  • 消化管出血(胃潰瘍、食道静脈瘤など)
  • 産科出血(分娩時の大量出血、常位胎盤早期剥離など)
  • 血液凝固障害(血友病、播種性血管内凝固[DIC])や抗凝固薬の影響
  • 動脈瘤破裂や血管奇形

症状(内出血と外出血に共通するもの)

  • 出血部位の痛み、腫脹、皮下出血(あざ)
  • めまい、失神、意識障害
  • 頻脈や低血圧、冷感、皮膚蒼白(循環不全のサイン)
  • 呼吸困難(特に胸腔内出血)や腹痛・腹部膨満(腹腔内出血)
  • 消化管出血では血便や吐血、黒色便

診断

  • 病歴と視診・触診:外傷歴、薬剤(抗凝固薬)、月経や消化器症状の有無など。
  • バイタルサインの評価:頻脈、血圧、尿量など。
  • 血液検査:ヘモグロビン/ヘマトクリット、白血球、血小板、凝固系(PT/INR、aPTT)など。
  • 画像検査:超音波(FAST)、CT、内視鏡(上部/下部消化管内視鏡)などで出血源の確認。

応急処置と治療の基本

  • 外出血の一次対応:圧迫止血(清潔なガーゼで強く押さえる)、圧迫包帯、出血が止まらない場合は止血帯(四肢の大出血のみ、適切な方法で)を使用。
  • 内出血や大量出血:早期に救急搬送。静脈路確保、輸液で循環維持、必要に応じて輸血。
  • 止血処置:外科的縫合、血管塞栓術(インターベンション)、内視鏡的止血など出血源に応じた処置。
  • 薬剤的治療:止血薬(例:tranexamic acid〈トラネキサム酸〉)、抗凝固薬中止および必要なら逆転(ビタミンK、プロトロンビン複合体製剤等)。
  • 輸血適応:ヘモグロビンや臨床像、失血量に応じて赤血球輸血や血液成分輸血を行う。

いつ受診・救急要請すべきか

  • 大量出血、止まらない出血、意識障害、著しいめまいや呼吸困難、重度の腹痛や胸痛がある場合は直ちに救急車を呼ぶか救急受診してください。
  • 抗凝固薬を服用中で出血が止まらない場合や、眼に見えないが貧血症状が急速に進行する場合も早急な受診が必要です。

合併症と予防

  • 合併症:ショック、腎機能障害、感染、臓器障害、慢性貧血など。
  • 予防:外傷予防、抗凝固薬の適正管理(投薬量・検査でのモニタリング)、既往の出血傾向がある場合は医療機関と連携して管理すること。

出血は原因や部位、速さによって対応が大きく異なります。疑わしい場合は早めに医療機関での評価を受け、必要な治療を受けることが重要です。

出血した指Zoom
出血した指

質問と回答

Q:出血とは何ですか?


A:出血とは、循環器系から血液が失われたり、血液が逃げたりすることです。

Q: 内出血はどのように起こるのですか?


A: 内出血は、体内の血管から血液が漏れることで起こります。

Q: 外出時の出血はどこで起こりますか?


A:膣、口、鼻、耳、肛門などの自然な開口部や皮膚の裂け目から外部に出血することがあります。

Q: 失血死とは何ですか?


A:失血死とは、大出血のことです。

Q:失血死とは何ですか?


A:失血死とは、死に至るほど血液が失われることです。

Q:人は血を全部失っても死ねるのでしょうか?


A:人は、血液をすべて失っても死ぬことはありません。人は血液の半分から3分の2を失っても死ぬことがあります。

Q: 世界保健機関(WHO)が定めた、出血の程度を測るための尺度は何ですか?


A:世界保健機関(WHO)は、失血の程度を0から4までのスケールで表しています。レベル0は出血がない状態、レベル4は出血が最も多く、死亡する危険性がある状態を表しています。


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