ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイ(William Arthur Philip Louis、1982年6月21日生まれ)は、チャールズ・プリンス・オブ・ウェールズと故ダイアナ妃の長男です。エリザベス女王2世とエディンバラ公フィリップ殿下の孫にあたり、国王の長男として長年にわたり王位継承の上位に位置してきました。2011年4月29日、キャサリン・ミドルトン(現ケンブリッジ公爵夫人キャサリン)と結婚し、結婚式の日にウィリアム王子はケンブリッジ公爵、ストラザーン伯爵、キャリックファーガス男爵の称号を賜りました。2022年の国王交代(エリザベス2世の逝去)を経て、ウィリアムは父のチャールズ国王即位に伴いコーンウォール公・ロスシー公などを継承し、同年9月に国王チャールズによりプリンス・オブ・ウェールズに叙され、現在は王位継承第一位(皇太子に相当)として公務を務めています。
生い立ちと教育
ロンドンの聖メアリー病院で生まれ、幼少期から公的注目を受けて育ちました。初等教育はWetherby SchoolやLudgrove Schoolで受け、その後Eton College(イートン校)に進学しました。大学はスコットランドのセント・アンドルーズ大学に進み、地理学を専攻して2005年に卒業(英国の学位制度では名誉学位(MA)に相当)しています。セント・アンドルーズ在学中にケンブリッジ公爵夫人となるキャサリンと出会ったことでも知られています。
軍歴と職務
ウィリアム王子はロイヤル・ミリタリー・アカデミー、サンドハーストでの訓練を受け、英国陸軍の士官として勤務しました。その後も軍との関係を保ち、陸軍・空軍の両部門で訓練を受け、ヘリコプターの操縦資格を取得して救難任務に従事した経験があります。こうした実務経験は、彼の公務やチャリティ活動(救急医療支援、退役軍人支援など)にも影響を与えています。
公務・慈善活動・関心分野
- 主要な関心分野:メンタルヘルス、環境保護・野生生物保全、青少年支援、ホームレス問題、早期教育など。
- ロイヤル・ファンデーション:キャサリン妃や以前はハリー王子と共に設立・運営に関わり、メンタルヘルス啓発キャンペーン「Heads Together」などを推進しました。
- Earthshot Prize:環境と持続可能性をテーマにした国際的な賞「Earthshot Prize(アースショット賞)」を創設し、革新的な環境保全策を表彰しています。
- 後援・名誉職:多くの慈善団体や教育機関のパトロンを務め、国内外の公務・公式訪問で英国を代表しています。
結婚と家族
2011年4月29日にロンドンのウェストミンスター寺院でキャサリン・ミドルトンと結婚しました。夫妻の間には3人の子どもがいます:
- プリンス・ジョージ(George Alexander Louis、2013年7月22日生)
- プリンセス・シャーロット(Charlotte Elizabeth Diana、2015年5月2日生)
- プリンス・ルイ(Louis Arthur Charles、2018年4月23日生)
家族は公務と私生活の間でバランスを取りながら、公的行事や地域活動に参加しています。主要な公邸はロンドンのケンジントン宮殿で、田舎の居所としてノーフォークのアナマー・ホール(Anmer Hall)などを保有しています。
称号・王位継承と将来の役割
結婚時に賜ったケンブリッジ公爵をはじめ、スコットランドや北アイルランドに関連する称号を有してきました。2022年に父が国王に即位したことで、ウィリアムはコーンウォール公・ロスシー公などの称号を継承し、同年9月にプリンス・オブ・ウェールズに叙されました。これにより、現在は王位継承第一位として将来的に英国の国王となる可能性が高く、公務や国際的役割での準備が続いています。
人物像・評価
若年期からメディアの注目を浴びて育った一方で、公務に真摯に取り組む姿勢や、精神衛生や環境問題に対する具体的な活動で評価されています。私生活では家族を大切にしているとされ、育児や子どもの教育にも積極的に関わっています。一方で、王室の費用やメディア対応などに関する批判や議論が続くこともあり、公人としての期待と責任のバランスが常に問われる立場にあります。
補記(最新の動向)
ウィリアム王子は今後も国内外での公務、慈善活動、環境・若年支援に重点を置いていくと見られており、王位継承者としての公的準備が継続されています。公務や称号に関する正式な変更・発表は王室からの公式声明で確認するのが確実です。
