Timothy Thomas, Jr.(1974年4月15日生まれ)は、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)で活躍した元アメリカのプロ・アイスホッケー・ゴールテンダーです。幼少期はミシガン州フリントで育ち、1993年から1997年までの4年間、バーモント大学で大学アイスホッケーをプレーしました。1994年のNHLエントリードラフトではケベック・ノルディックから全体217位で指名されましたが、すぐにNHLの主力となったわけではなく、マイナーリーグや欧州リーグで経験を積みながら実力を磨きました。やがて北米に戻り、主にボストン・ブルーインズで先発ゴールテンダーとして定着。堅実で粘り強い守備、集中力の高さを武器にプレーし、ニックネームは「ザ・タンク」と呼ばれました。

個人成績と受賞歴では、トーマスはNHLオールスターに2回選ばれるなどリーグ層で高く評価され、2009年にはベジーナトロフィーを受賞しています。またチームとしての守備力が際立ったシーズンには、マニー・フェルナンデスとともにウィリアム・M・ジェニングス・トロフィーを保持していた時期もありました。キャリアのハイライトは2011年のスタンレーカップ制覇で、このプレーオフでの活躍によりトーマスはプレーオフ最優秀選手に贈られるコーン・スミス賞(Conn Smythe Trophy)を受賞しています。晩年はチームとの関係や出場機会の減少により公式戦から離れる期間が続き、2010年代半ばには事実上の現役引退状態となりました。一部報道でニューヨーク・アイランダーズとの関連が取り沙汰されたこともありますが、長期にわたる現役復帰は実現しませんでした。

プレースタイルは反応の良さと冷静なメンタルを特徴とし、特にプレーオフでの安定感と自己管理のうまさが高く評価されました。ベジーナ賞やスタンレーカップ制覇といった主要な実績により、トーマスは近年のゴールテンダーの中でも印象的なキャリアを残した一人とされています。