トリノ王名表(トリノ王名録)|古代エジプトの王名と在位期間の記録
トリノ王名表(トリノ王名録)は、古代エジプトの王名と在位期間を記したヒエラティック文字のパピルス。おそらくラムセス2世の治世に編纂され、現在はトリノのエジプト博物館に所蔵される重要だが断片的な年代学資料である。
概要
トリノ王名表は、しばしばトリノ王名録とも呼ばれる、支配者の名前とその在位期間を記録した古代エジプトの文書である。ヒエラティック文字でパピルスに記され、エジプトの書記や官吏が用いる支配者の年代順の記録として作成された。研究者は一般に、この文書をファラオ、ラムセス2世の時代のものとし、新王国時代第19王朝に編纂されたと年代づけている (資料) (年代)。
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3 画像内容と物理的状態
原資料は複数の欄に構成され、王名と、年・月・日を示す数値表記が記載されていた。パピルスには、きわめて初期の王朝時代の王々から第2中間期を経て新王国時代に至るまでの王が含まれる。現存するのは断片的な状態のみであり、多くの破片は裂け、のちに学芸員やエジプト学者によって再構成された。損傷は大きいものの、古代エジプトで作成された現存王名表のうち、最も詳細なものの一つである (保存状態)。
特徴と注目される点
- 物語的な歴史叙述ではなく、王名と、多くの場合は在位期間を提示する。
- 他ではほとんど知られていない、または考古学的には確認されていない支配者も含む。
- 統治年を用いて年代を記録するエジプトの慣行を反映した項目を含む。
- 慎重な復元を要する、多数の小さな断片としてのみ伝わる。
このパピルスが重視されるのは、失われていた可能性のある多くの支配者について、簡潔で体系的な情報を保存しているためである。一方で、欠落部や空白箇所があるため、考古学的証拠や他の史料と組み合わせて用いる必要がある。
発見、所蔵と研究上の利用
パピルスの断片はヨーロッパの収集家によって入手され、最終的にトリノのエジプト博物館(Museo Egizio)のコレクションに収蔵された。破片は現在も同館で保管・研究されている。エジプト学者は、ラムセス2世以前のエジプト年代学を再構成する際、トリノ王名表を中心的な参照資料として利用する。ただし批判的に扱い、記載内容をモニュメント、碑文、ほかの王名表と比較して、不整合の解決や欠落部の補完を試みる (年代学での利用)。
重要性と限界
文書史料としてのトリノ王名表は、多くのエジプト王の継承順と在位期間の相対的な長さを理解するうえで不可欠である。これは物語史料ではなく、王を省略する場合や、他の文書とは異なる形で名を記す場合もある。断片的な保存状態と古代の編纂者による選択があるため、現代のエジプト史再構成では、このパピルスを考古学的データおよび後世の歴史的編纂物とともに評価しなければならない。
著者
AlegsaOnline.com トリノ王名表(トリノ王名録)|古代エジプトの王名と在位期間の記録 Leandro Alegsa
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