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BRスタンダード・クラス9F 2-10-0形蒸気機関車

英国鉄道のBRスタンダード・クラス9Fは、ロバート・リドルズ設計、1954~1960年製造の2-10-0形貨物用蒸気機関車。英国有数の強力な貨物用形式で、最後に製造された92220号機「イヴニング・スター」も保存されている。

BRスタンダード・クラス9Fは、戦後期に英国鉄道(British Railways)のために設計された重量貨物用蒸気機関車の形式である。ロバート・リドルズが構想し、1954年から1960年にかけて製造された9F形は、2-10-0の車輪配置を採用し、長距離にわたって高速かつ重量のある貨物列車を牽引することを目的としていた。92000号から92250号までの番号を与えられたこれらの機関車は、英国鉄道の標準化計画の最終章を代表する存在であり、その強力さ、整備のしやすさ、各種の貨物輸送任務への適応性で知られた。

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設計と特徴

9F形は、重量貨物輸送のために専用設計された機関車である。10個の動輪は大きな牽引力に必要な粘着力をもたらし、全体の構成では本線運用における簡素さと信頼性が重視された。この設計には、戦時中および英国鉄道初期の運用から得られた教訓が反映されており、可能な限りの部品標準化、堅牢な走行装置、長大で重量のある列車を維持して牽引できる大きさのボイラーが採り入れられた。乗務員や鉄道員は、その大きさとやや無骨で機能的な外観から、この形式をしばしば「スペースシップス」と呼んだ。

製造・番号・生産

9F形は、BRスタンダード形式計画の一部として、1954年から1960年の期間に一群の機関車が完成した。92000号から92250号まで連続した番号が割り当てられたため、英国鉄道の車両名簿のなかでもこの系列は容易に識別できた。9F形を生み出した計画は、地域ごとに異なっていた蒸気機関車の運用方式を合理化することを目指しており、英国鉄道が近代化へ向かうなかで、9F形は導入された主要な標準設計の最後の形式となった。

運用の歴史と用途

導入当初から9F形は、本来想定された任務、すなわち本線において重量のある鉱物輸送列車、石炭列車、一般貨物列車を相応の速度で牽引する仕事に就いた。持続的な牽引力が求められる勾配区間や路線を中心に、英国鉄道網の広範な地域で使用された。1950年代後半から1960年代にかけてディーゼル化と電化が進展すると、この形式も他の蒸気機関車と同様に定期運用から段階的に引退したが、多くの車両は英国鉄道における蒸気機関車運用の終焉まで使用され続けた。

遺産・保存と注目すべき事項

複数の9F形が保存され、保存鉄道で運転されているほか、時折本線での特別運転にも用いられている。これにより、後世の人々も英国有数の強力な貨物用蒸気機関車を体験する機会を得ている。最も著名な車両は92220号機「イヴニング・スター」で、英国鉄道が最後に製造した蒸気機関車として完成し、蒸気時代の象徴的な終幕を示す車両として保存されている。詳しい資料および技術的な情報については、BRスタンダード・クラス9F、ならびに戦後期と冷戦時代における英国運輸政策の展開に関する背景資料である戦後の鉄道史を参照。

  • 車輪配置:2-10-0。重量貨物輸送用として製造。
  • 設計者:ロバート・リドルズ。製造期間:1954~1960年。
  • 番号:92000~92250。代表的な車両:92220号機「イヴニング・スター」。
  • 評価:強力で、重量列車の牽引時に経済的。「スペースシップス」の愛称で呼ばれた。

クラス9Fは、蒸気貨物用動力の技術的成果であると同時に、本線における蒸気牽引の終焉を象徴する存在として、英国鉄道史に重要な位置を占める。その簡明な工学設計と優れた能力の組合せにより、英国鉄道における蒸気機関車時代最後の10年間を支えた主力機となった。現存する車両は今日も、愛好家や歴史研究者の関心を集め続けている。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com BRスタンダード・クラス9F 2-10-0形蒸気機関車

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/13565

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