括弧(かっこ・ブラケット)とは?種類・意味・使い方をわかりやすく解説
括弧(かっこ・ブラケット)の種類・意味・正しい使い方を図解と例文でやさしく解説。丸括弧・角括弧・波括弧の使い分けや注意点まで一目で分かる入門ガイド。
括弧(かっこ・ブラケット)とは
括弧は、テキスト内で対応する左右の記号で囲んで使う句読点の一種です。文章や数学式、注釈、補足説明、会話の挿入など、さまざまな場面で使われます。日本語では「かっこ」と呼ぶことが多く、丸い形のものは特に丸括弧(まるかっこ)と呼びます。
英語での呼び方には地域差があります。例えば、アメリカ英語では "bracket" と言うと普通は「四角い(box-shaped)」ものを指すことが多く、丸い括弧は "parenthesis"(複数形で parentheses)と呼ばれます。一方、イギリス英語では "bracket" が「丸い」タイプを指す場合もあります。このため用語には注意が必要です。
括弧の主な種類
- 丸括弧(parentheses): ( ) 日本語で最も一般的に使われる括弧。補足説明や注釈、例示に使います。
- 角括弧(square brackets): [ ]または[ ] 引用内の追加や編集、補足、引用の変更を示すときに使います。
- 波括弧/中括弧(curly braces): { }または{ } 数学やプログラミング、集合などで使われます。
- 山括弧/隅付き括弧: 〈 〉・《 》 引用や見出し、タイトルなどで使われることがあります。
- 二重括弧・二重山括弧: 『 』 日本語の慣用的な引用符と組み合わせて用いられることがあります(媒体や文体による)。
括弧の主な使い方(例)
- 補足情報や注釈を示す: "彼は昨日(正確には午後3時に)到着した。"
- 選択肢やオプションを示す: "(無料)ダウンロードできます。"
- 語の語尾や複数形の明示: "クレーム(複数可)を提出する。"
- 意味の補正や別表現: "いくつかの(多くの)ページがある"
- ユーモアや語注: "彼は中古車(読み:「中古」)を販売している。"
- 数学での負の値やグループ化: $90 - $100 = ($10)$、6 × (2 + 3) = 30。
- 強調や注意喚起、感情表現: "((((;゚Д゚))))" のような顔文字表現。
- 編集や引用での挿入・変更:引用文の一部を補ったり説明を入れるときに角括弧を使うことがある(例:引用文内での [補足説明])。
文章での使い方のルールと注意点
括弧を使うと、文章の意味を壊さずに補足的な情報を挿入できますが、乱用すると読みづらくなります。多用は文章構造が不適切であることのサインになりやすいので、必要な場合に限定して使うのが望ましいです。代わりに読点(、)や句点(。)を使って文を再構成すると、より自然になる場合があります。
句読点との位置関係(日本語の一般的なルール)
- 括弧で囲んだ部分が文全体として独立した文である場合は、句点(。)は括弧の内側に置きます。例: (彼は来なかった。)
- 括弧で囲んだ部分が文の一部(句)である場合は、句点は括弧の外側に置きます。例: 彼は(事情があって)来られなかった。
- 読点(、)や句点(。)を含む場合の配置は、上記に準じます。英語とは若干異なる慣例があるため注意してください。
ネスト(入れ子)と括弧の置き換えルール
括弧を入れ子にする必要があるときは、種類を変えて区別します。英語圏の一般的な順序は( )→[ ]→{ }ですが、日本語の本文では( )→[ ]→{ }の順や、必要に応じて《 》や「 」を使うことがあります。例: (外側の説明[内側の補足]が続く)
実務的な使い方の例
- 法律文書や学術書:補足・定義・出典の明示に使われることが多い。
- プログラミングや数学:グループ化やブロックの区切り、集合の記述に必須。
- 編集・翻訳:原文の意味を壊さずに訳注や補足を入れるために使われる(角括弧がよく使われる)。
よくある疑問
- 括弧の中の文末の句点はどこに置く? 中の内容が独立文なら内側に、文の一部なら外側に置きます。
- 日本語と英語でスペースを入れる? 日本語では通常、語と括弧の間にスペースを入れません(例:彼は(重要な点)を指摘した)。英語の語や記号を括弧で囲う場合は、文脈によってスペースを入れることがあります。
- 括弧を省略できるか? 補足情報で意味が変わらない場合、省略は可能です。ただし情報が必要なら残すべきです。
例文の修正例
元の例を自然な日本語に直すと次のようになります:
- ジョン・マケイン上院議員(R・アリゾナ州)は長々と話した。
- 「投票(vote)」のように語尾を補って示す。
- いくつかの(多くの)ページがある。
まとめ
括弧は補足や説明、数学的なグループ化や編集注に便利な記号ですが、使いすぎは可読性を損ねます。用途に応じて適切な種類の括弧を選び、句読点の配置やネスト方法などの慣例に従って使うことが大切です。

カッコの種類の違い。上から順に、角括弧、中括弧、括弧、シェブロン、不等号。
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質問と回答
Q:ブラケットとは何ですか?
A:括弧は背の高い句読点で、テキスト内でマッチしたペアで使用されます。数学と文学(書き言葉)で使用されます。
Q:アメリカ英語とイギリス英語では、ブラケットにどのような違いがありますか?
A: アメリカ英語では、「ブラケット」は通常「スクエア」または「ボックス」タイプを特に指します。イギリス英語では、「ブラケット」は通常「ラウンド」タイプを指し、アメリカでは「パレンテシス」マークと呼ばれています。
Q: パレンチーズとは何ですか?
A:パレンチーズ(parentheses)とは、曲がった大括弧「( )」のことです。丸括弧、曲括弧、楕円括弧、口語ではパレンスとも呼ばれます。
Q: 括弧にはどのような意味があるのですか?
A: 括弧にはいくつかの異なる意味があります。例えば、任意の文章を示す、他の語尾を示す、意味を調整する、ユーモアを加える、負の数を示す、計算中の用語をまとめる、注意を引くために強調を示す、などです。
Q: 正式な文章では、括弧はどのように使われるのですか?
A: 正式な文章では、ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)が長々と話したように、より多くの情報を追加するために括弧を使用することができます。また、"claim(s) "のように、名詞を単数または複数で表記することもできます。
Q: 上記以外に括弧の使い方はありますか?
A: はい、括弧は、文の意味を壊したり変えたりすることなく、省略できる文章を囲むものです。しかし、括弧の使いすぎは、通常、文章の構成が悪いことを示すので、可能であれば避けるべきでしょう。代わりにカンマを使うことで、より穏やかな効果を得ることができるかもしれません。
Q:数学ではどのような種類の括弧が使用されますか?
A:数学では、角型・箱型、丸型・括弧型、その他、数学的に何をしなければならないかによって、様々なタイプの括弧が使われます。
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