集合果(アグリゲートフルーツ)とは?定義・形成過程と付属果の代表例

集合果(アグリゲートフルーツ)の定義から形成過程、付属果の代表例まで図解でわかりやすく解説。違いと分類も詳述。

著者: Leandro Alegsa

集合果とは、1つの花から発生する果実のことだが、花には複数の卵巣があり、果実の成長とともに卵巣が結合していく。

たった一つの花から、たった一つの卵巣を含んで育つ果実は、集合果ではなく、単純果である

複数の卵巣を持つ花のすべてが集合果になるわけではなく、卵巣がしっかりと結合して大きな果実にならない花もある。

また、集合果は付属果の場合もある。付属果は、花の卵巣以外の部分がジューシーになり、果実の一部を構成する。

アグリゲーションフルーツは、以下の通りです。

定義の整理

集合果(アグリゲートフルーツ)は、1つの花に複数の子房(心皮)があり、それぞれが成熟して小さな果実(果房)をつくり、それらが集合して一つのまとまった構造をなすものを指します。英語の "aggregate fruit" に相当します。対して、単純果は1つの花の1つの子房からできる果実です。

形成過程(どのようにできるか)

  • 最初に一つの花が咲き、中に複数の子房(心皮)が存在する。
  • 受粉・受精により各子房内の胚珠が発達し、それぞれが小さな果実(小果)を形成する。
  • 成長する過程でこれらの小果が密着し、外見上は一つの大きな実のように見えるようになる。
  • 場合によっては、子房以外の花床(花托)やその他の花部が発達して果実の主要な部分を構成することがあり、これを付属果(偽果、accessory fruit)と呼ぶ。

付属果(アタッチドパーツが果実を構成するもの)の代表例

  • イチゴ(Fragaria spp.):表面の小さな「つぶ」(痩果〈そうか〉)が真の果実で、赤くなって食べられる部分は花床(花托)が肥大したもので、典型的な付属果かつ集合果の一例です。
  • リンゴ(Malus domestica)やナシ(Pyrus spp.):これらはバラ科の核果類とは異なり、花床(萼片や花托)が発達して果肉を作るタイプ(ポム、pome)で、付属果の代表例です。中心には子房由来の芯(種を包む部分)が残ります。
  • ハス(蓮、Nelumbo nucifera):花托上に多数の小さな果実(痩果)が並ぶ構造をもち、集合した形となります。食用にされる蓮の実はその一つ一つです。

代表的な集合果の例(付属する・しないを含め)

  • ラズベリー・ブラックベリー(Rubus属):花の多数の子房がそれぞれ小さな核果状の「小核果(drupelet)」となり、集合して房状の実になります。これらは典型的な集合果(付属部位は主要でない)です。
  • イチジク(Ficus)やパイナップル(Ananas comosus):これらは複数の花(花序)から形成されるため、英語では "multiple fruit"(複合果、英:multiple)に分類されます。日本語で「集合果」と呼ぶ場合があるので用語に注意が必要です(後述)。
  • マグノリア(モクレン類)の花托上の集合果:裂開して中に種子が現れる鞘状の小果(蒴果や袋果)が多数集合するものがあります。

用語上の注意点:集合果 vs. 複合果(multiple fruit)

日本語では「集合果」という語が二つの意味で使われることがあります。

  • 一つの花の複数の子房が集合するもの(英:aggregate fruit)— ラズベリー、イチゴなど。
  • 複数の花が集合して一つの果実となるもの(英:multiple fruit / infructescence)— パイナップル、イチジクなど。

したがって、学術的に正確に記述するときは「一花由来の集合果(aggregate)」と「頭状花由来の複合果(multiple)」を区別して用いることをおすすめします。この記事では冒頭の定義に従い、一つの花の複数の子房から成るものを主に「集合果(アグリゲートフルーツ)」として扱っています。

判別のポイント(フィールドで見るとき)

  • 果実をよく観察して、表面に小さな単位(粒)が多数集まっているかを確認する。ラズベリーの「粒」はそれぞれが小さな果実(小核果)である。
  • 花の痕跡(萼や花托の痕)が果実に残っているかを見る。イチゴでは花床が発達して赤い部分になっている。
  • 同じように見えても、花の発生源(単一花か複数花か)を元の花序や花のつき方から確認すると確実。

まとめ

集合果(アグリゲートフルーツ)は一つの花に由来するが複数の子房がそれぞれ果実を作り、それらが集合して一つのまとまった実を形成するタイプです。付属果となる場合は、花床などの非子房部分が発達して果実の主要部分を構成することがあり、イチゴやリンゴのような例が知られています。見分けるには果実の表面構造や花のつき方、花床の発達などを観察するとよいでしょう。

ラズベリーの果実は集合果である。集合果を構成する卵巣はドルプレットと呼ばれるZoom
ラズベリーの果実は集合果である。集合果を構成する卵巣はドルプレットと呼ばれる

アクイレギアの 花から生える果実は、複数の卵巣から形成される。その果実は「卵胞」の集合体である。ただし、卵胞同士は繋がっていないので、集合果とはみなされないZoom
アクイレギアの 花から生える果実は、複数の卵巣から形成される。その果実は「卵胞」の集合体である。ただし、卵胞同士は繋がっていないので、集合果とはみなされない

関連ページ

  • 複数のフルーツ

質問と回答

Q: 集合果実とは何ですか?


A: 集合果とは、一つの花から発生する果実のことですが、花には複数の卵巣があり、果実が成長するにつれて卵巣が結合します。

Q:集合果と単純果の違いは何ですか?


A:卵巣が1つしかない1つの花からできる果実は単純果です。一方、集合果は、複数の卵巣を持つ1つの花から成長する果実です。

Q: 複数の卵巣を持つ花はすべて集合果になるのですか?


A:いいえ、卵巣がしっかり結合しない花もあるので、集合果にはなりません。

Q:付属果とは何ですか?


A:付属果とは、花の卵巣以外の部分がジューシーになり、果実の一部となる果実のことです。

Q:集合果はすべて付属果でもあるのですか?


A: はい、集合果も付属果になります。花の卵巣以外の部分が卵巣と一緒になって果実を形成します。

Q: 集合果の例をいくつか教えてください。
A:イチゴ、ラズベリー、ブラックベリーなどが集合果の例です。

Q:集合果と単純果の違いを知ることの意義は何ですか?


A:集合果と単純果の違いを理解することは、果物の識別や分類に役立ちます。


百科事典を検索する
AlegsaOnline.com - 2020 / 2025 - License CC3