ジュノー(アラスカ州)|州都の概要・歴史・地理・観光

ジュノー(アラスカ州): 道路で行けない州都の歴史・地理・観光ガイド。メンデンホール氷河や文化、見どころ・アクセス情報を詳しく紹介。

著者: Leandro Alegsa

ジュノー市(Juneau City and Borough of Juneau)は、アラスカ州州都である。1906年から州都となっており、道路では本土から直接到達できない米国の州都のうちの一つで、もう一つはハワイのホノルルである。 歴史的にはアメリカ議会の決定により、かつての州政府所在地がシトカから移されたことに始まる。1970年にはジュノー市がダグラス市と合併し、周辺のグレーター・ジュノー・ボロと統合して現在のホーム・ルール・コミューン(City and Borough)となった。

地理と面積

ジュノーの自治体域は非常に広く、面積はロードアイランド州とデラウェア州の面積を合わせたものとほぼ同じ規模に相当する。ダウンタウン・ジュノーは 58°18′07″N 134°25′11″W / 58.30194°N 134.41972°W / 58.30194; -134.41972はジュノー山の麓にあり、ダグラス島から水路を挟んだ向かい側に位置する。海面に面したダウンタウンは、急峻な山々(標高約1,100m〜1,200m)のふもとに広がり、背後にはジュノー氷原があり、そこから約30の氷河が流れ出している。その中でもメンデンホール氷河とレモンクリーク氷河は市街地や道路から比較的容易に眺められる。

歴史の概略

ジュノーは金鉱探鉱家ジョー・ジュノー(Joe Juneau)の名前に由来する町で、創成期には一時期ロックウェルと呼ばれ、その後は共同探鉱者リチャード・ハリスにちなんでハリスバーグと呼ばれたこともある。アラスカが準州、のちに州となる過程で政治的・行政的中心地としての役割を担ってきた。

州都移転の経緯については、連邦・準州時代のオフィス配置や交通アクセスを巡る議論が続き、現在も州政府機関の配置や州都のあり方に関する議論が続いている。地元のコミュニティ擁護団体であるアラスカ委員会は、ジュノーに州都を維持するための活動を行ってきた。

人口・文化

2010年の国勢調査では、市と区(City and Borough)の人口は31,275人であった。以降の国勢調査や推計では若干増減があるが、数万人規模のコミュニティが維持されている。先住民族ではトリンギット(Tlingit)などが古くからこの地に暮らし、トリンギット語の地名や文化が現在でも残っている。

町のトリンギット語名はDzántik'i Héeni(「ヒラメの集まる川」)で、ジュノーの北にあるアウケ湾はトリンギット語でAak'w(「小さな湖」)と呼ばれる。近接する河川や地名には、山から吹き下ろす冷たい風に由来するとされる呼称が残るものもある。

気候

ジュノーは海洋性気候の影響を受け、年間を通じて降水量が多いことで知られる。冬は内陸部ほど極端に寒くはならないが降雪は多く、夏は比較的穏やかで涼しい。霧や雨の日が多いため、常に十分な防寒・防水対策が推奨される。

行政・州都機能

ダウンタウンにあるアラスカ州議事堂は1931年に連邦・準州ビルとして竣工し、州制施行後も州議会(Legislature)と知事・副知事のオフィスが置かれている。長年にわたり州政府各部門の場所は分散しており、建物内のスペース不足や他地域への移転を巡る議論が続いている。近年の検討課題には「州政府機能をジュノーに残すか、それとも移転するか」「新しい議事堂を建設するか」といった選択肢が含まれるが、結論は出ていない。

経済

ジュノーの経済は州政府が主要な雇用主であるほか、観光業、漁業(特に商業漁業と加工業)、サービス業が重要なウェイトを占める。歴史的には金鉱業が町の発展を促した。夏季にはクルーズ船の寄港や観光客が増加し、地元経済に大きな影響を与える。

交通

  • 道路:ジュノーは本土や他州と陸上道路で連結されておらず、自動車で直接到達することはできない。市内の移動は自動車やバス、徒歩で行う。
  • 海路:アラスカ州が運航するアラスカ・マリン・ハイウェイ(フェリー)や各種フェリー航路が主要な海上交通手段であり、貨物や旅客の重要な輸送経路となっている。
  • 空路:ジュノー国際空港(Juneau International Airport)を介してアンカレッジやシアトルなどと結ばれ、航空機によるアクセスが主要な外部との接続手段である。
  • 観光向け交通:ヘリコプターや小型機による氷河遊覧、ホエールウォッチングのボートツアーなども盛んである。

主な見どころ(観光)

  • メンデンホール氷河:街からアクセスしやすい氷河で、ビジターセンターやトレイルが整備されている。
  • トレイシー・アーム(Tracy Arm)や隣接するフィヨルド:氷河や断崖、氷山を間近に見るクルーズが人気。
  • タウン周辺の自然:トンガス国有林(Tongass National Forest)の豊かな自然、ハイキングトレイルや釣りスポット。
  • アラスカ州議事堂や州立博物館:州の歴史や文化を学べる施設。
  • 町の文化的催し:先住民族の文化イベントや地元のフェスティバル、アートギャラリーなど。

注意点・備考

訪問時は天候の変化に注意し、特に山岳や氷河地域に出かける際は適切な装備と情報収集が必要である。また、観光シーズンにはクルーズ船の寄港で混雑することがあるため、宿泊や見学の計画は早めに行うとよい。

以上はジュノーの概要、地理、歴史、行政、経済、交通、観光に関する基本的な情報である。さらに詳しい統計や最新データは、州政府や自治体の公式発表、最新の国勢調査結果などを参照してください。

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