La Línea(ラ・リネア)トンネル:コロンビア最長の道路トンネル(全長8,652m・2020年開通)
La Línea(ラ・リネア)トンネル|全長8,652m、アンデスを貫くコロンビア最長の道路トンネル。2020年開通で物流・観光ルートを一新。
La Línea(英語:The Line)は、コロンビアのキンディオ州カラルカ市とトリマ州カハマルカ市の間にある高速道路のトンネルです。アンデス山脈の中央部に位置し、ラテンアメリカ、そしてアメリカ大陸で最も長い道路トンネルとして注目されています。
基本データ:トンネルの全長は8,652メートルで、西側の入口はアルメニア市の東約19キロ地点(標高2,420メートル)、東側の入口はイバゲ市の西約37.8キロ地点(標高2,505メートル)にあります。構造は単一のトンネル断面で、片側1車線(計2車線)を有するとして整備されています。
建設の経緯:パイロットトンネルの掘削は2004年9月30日に開始され、2008年8月2日にパイロットトンネルの両側が貫通(ブレイクスルー)しました。2007年9月には運輸省がトンネル本体と接続道路の建設入札を開始しましたが、その後の本工事は地質学的・技術的な課題、気象や地すべり、資金・契約上の問題などにより着手や進捗が遅れ、当初計画より長期化しました。
総工費は約2兆9,000億ペソ(約8億7,000万米ドル)とされ、複数年にわたる工事を経て、約14年の歳月ののち2020年9月4日に開通しました。開通時には政府関係者らによる式典が行われ、地域間の交流や物流改善への期待が表明されました。
構造・安全設備:長距離の山岳トンネルであることから、安全性と維持管理が重要視されています。トンネルには以下のような設備・対策が整備されています。
- 換気設備・空気循環システム(排気ガスの除去や煙抑制用)
- 排水・止水システム(地下水や浸透水の処理)
- 照明・道路標示および監視カメラによる交通管理
- 非常用退避スペースや避難経路、火災検知・通報設備
- 通信設備(緊急通報用インターホンなど)と中央監視・運用システム
意義と影響:La Líneaの開通により、アンデス山脈中央部を横断するルートの通行効率と安全性が大きく向上しました。従来の山岳道路に比べて気象や落石の影響を受けやすい区間を回避できるため、通行時間の短縮、物流コストの低減、観光・商業の活性化が期待されています。また、同トンネルは国内の主要幹線道路ネットワークにとって戦略的に重要な区間となっています。
なお、長大トンネルは維持管理と定期点検が不可欠であり、運用中も継続的な安全対策と設備更新が行われています。La Líneaはコロンビアのインフラ整備における大規模プロジェクトの一つとして、今後も地域開発や交通政策の重要な要素であり続けます。


2020年7月のLa Línea
質問と回答
Q: La Líneaとは何ですか。A: La Líneaは、コロンビアのカラルカ市、キンディオ市、カハマルカ市、トリマ市を結ぶ高速道路のトンネルです。
Q: La Líneaはどこにあるのですか?
A: La Líneaはアンデス山脈の中央部に位置しています。
Q: ラ・リニアの長さはどのくらいですか?
A: ラ・リーナは、ラテンアメリカとアメリカ大陸で最も長い道路トンネルで、全長は8,652メートル(28,386フィート)です。
Q: ラ・リアネアの西側と東側の入口はどこにありますか?
A: ラ・リーニャの西側入口は、アルメニア市の東19キロ、標高2,420メートルの地点にあります。東口はイバゲの西37.8km、標高2,505mにあります。
Q: ラ・リーニャのパイロット・トンネルの建設はいつ始まったのですか?
A: ラ・リエーニャのパイロット・トンネルの建設は2004年9月30日に開始されました。
Q: ラ・リーナはいつ開通したのですか?
A: 14年間の工事を経て、2020年9月4日に開通しました。
Q: La Líneaの建設費はいくらですか?
A: 約2兆9000億ペソ(8億7000万米ドル)です。
百科事典を検索する