概要
ネバーセイ・ネバーアゲインは、ショーン・コネリーが長い空白期間を経てジェームズ・ボンド役に復帰した1983年のスパイ映画である。監督はアーヴィン・カーシュナー。作品は長年続くイーオン・プロダクションズのシリーズの外で製作されたため、しばしば「非公式」または「非イーオン」のボンド映画と説明される。その成立には、より古いボンド作品に結びつく素材の独特な権利関係が深く関わっていた。
成立の背景と権利関係
この映画は、小説および『サンダーボール』の脚本に関連する素材をもとに発展した。プロデューサーで脚本家のケヴィン・マクラリーは、当初の企画に由来する一定の権利を保持しており、それによってイーオンとは独立した新作を立ち上げることができた。この法的な経緯こそが、コネリー主演でありながら本流シリーズとは別の作品として成立した理由を理解するうえで重要である。
製作・配役・音楽
監督を務めたアーヴィン・カーシュナーのもと、映画はショーン・コネリーをジェームズ・ボンド役に迎え、主要キャストとしてキム・ベイシンガー、クラウス・マリア・ブランダウアー、マックス・フォン・シドーが出演している。音楽はミシェル・ルグランが担当し、主題歌はラニ・ホールが歌った。製作体制も通常のボンド作品とは異なっており、それが作風や演出上の選択に独自性を与えた。
物語と既存作品との関係
物語は、それ以前のボンド作品の要素を取り込みつつ、1980年代向けに更新している。以前の脚本に結びつく素材を再構成しているため、評論家や観客はしばしばこれを、先行映画のリメイク、あるいは再解釈とみなしてきた。観客は、よく知られた場面や登場人物を見比べながら、雰囲気やテンポの変化にも注目することができた。
評価と遺産
公開時には、コネリーの復帰と異例の制作事情によって大きな注目を集めた。批評家とファンの評価は分かれたが、興行面では十分に成功し、ボンド史の中で特筆される作品となった。イーオンのカタログから外れていることから、著作権、権利関係、そしてジェームズ・ボンド映画の作品群がどのように形づくられてきたかを語る際に、しばしば取り上げられる。詳細を知るには、当時の報道やボンド映画の通史、関連する法的争いの記録を参照するとよい。一般的な映画の概説や、専門的な歴史資料も役立つ。
- 主な出演: ショーン・コネリー、キム・ベイシンガー、クラウス・マリア・ブランダウアー、マックス・フォン・シドー
- 監督: アーヴィン・カーシュナー
- 注目点: イーオン以外で制作された数少ないボンド映画の一つ