Q'Orianka Kilcher(1990年2月11日生、ドイツ・シュヴァイツマイト生まれ)は、アメリカ人の女優であり、先住民の権利や環境保護を訴える活動家としても知られています。幼少期はハワイで育ち、父親はペルー出身でケチュア族/フアチパエリ族の血を引き、母親はアラスカを経由したスイス系という多様なルーツを持ちます。映画では、実写版「How the Grinch Stole Christmas」や、テレンス・マリック監督作品「The New World」での主演ポカホンタス役などで広く知られています。

経歴(概略)

幼少期から演技・歌・ダンスの訓練を受け、舞台や映像作品で経験を積んできました。映画デビュー以来、異なる文化的背景を持つ役柄や歴史的な人物像を演じる機会が多く、スクリーン上での存在感と演技力で注目を集めました。特に「The New World」でのポカホンタス役は国際的な注目を浴び、彼女の代表作の一つとなっています。

活動と社会運動

Q'Oriankaは俳優業と並行して、先住民の権利や環境保護問題に積極的に関わっています。特に、先住民領域の土地権や環境破壊に反対する運動に参加し、平和的かつ時には市民的不服従(シビル・ディスオビディエンス)を通して訴えを行ってきました。

その一例として、2010年6月1日にワシントンD.C.で行われた抗議活動があります。キルチャーとその母親は、当時のオバマ大統領が来訪した際、ペルーの大統領アラン・ガルシアとの会談に抗議するためホワイトハウス前で行動を起こしました。キルチャーはゲートに鎖でつながる形で抗議を示し、母親は黒い塗料を用いた象徴的な行為を行いました。彼女らはその行為により逮捕・起訴されましたが、2011年6月6日に両名は社会奉仕活動を行い、告訴は取り下げられています。

この出来事以降も、Q'Oriankaは先住民コミュニティや若い世代への啓発、環境保護を目的としたイベントや講演に参加しており、芸術活動を通じて社会問題に光を当てる取り組みを続けています。

代表作(抜粋)

  • How the Grinch Stole Christmas(実写版) — 若年期の出演作の一つ。
  • The New World(2005) — ポカホンタス役。国際的に知られる代表作。
  • Princess Kaiulani(2009) — ハワイの歴史的人物を題材にした作品で主演を務めた(作品例として挙げられる)。

私生活・その他

親族にはポップシンガーのジュエルがおり、従兄弟の関係にあります。演技活動のほか、文化的なアイデンティティや環境問題に関する発信を続けており、俳優としてのキャリアと市民活動を両立させている人物です。

この他にも短編映画やテレビゲスト出演など多岐にわたる活動歴があり、今後も映画・舞台・社会活動での活躍が期待されています。