概要

ブリティッシュ・レール クラス77は、もとはTOPS導入前のコードであるEM2として知られた、1.5 kV直流電気機関車の形式で、1950年代初頭にメトロポリタン・ヴィッカースによってウッドヘッド線向けに製造された。この機関車は、電化されたマンチェスター–シェフィールド間で特急旅客列車および混合列車を牽引することを目的としており、戦後の近代化計画の一環として、主要路線から蒸気機関車牽引を置き換える役割を担っていた。

設計と特徴

クラス77はCo-Co軸配置を採用し、3軸ボギーを2台備えた計6軸すべてが動軸であった。1.5 kV直流の架空電車線から牽引電力を受け、長距離の本線運転に適した重い電機品と複数の牽引電動機を搭載していた。外観上は比較的流線形の車体と特徴的な運転台形状が目立ち、空力性能と乗務員の快適性を考慮して設計されていた。

  • 電源方式: 架空電車線からの1.5 kV直流集電。
  • 軸配置: Co-Coで、旅客・貨物の双方に高い引張力を発揮。
  • 製造者: 当時機関車製造を手がけていた英国の大手電機メーカー、メトロポリタン・ヴィッカース。

歴史と運用

これらの機関車は、ウッドヘッド電化計画の直後に運用開始し、この路線を当時の英国本線の中でも数少ない1.5 kV直流採用区間の一つとした。少数の車両で構成された隊列は、マンチェスターとシェフィールドの間で注目度の高い特急運用に就き、電気機関車ならではの運用上・環境上の利点を生かして、旅客と貨物の両方の業務をこなした。クラス77は、電化された路線の特定要件に応えるため、他の電気機関車形式と並行して開発された。

晩年、廃車と遺産

国全体の電化標準の変化、ウッドヘッド線における運行の最終的な縮小、そして後年のブリティッシュ・レールの牽引車両の合理化により、この形式は主たる任務から外されることになった。特定の電化方式に結びついた専用機であったため、廃車後の再用は限られていた。大半の車両は退役または解体されたが、すぐには処分されず、副次的な用途に回されたり、さらなる使用のために海外へ移送された例もあった。

意義と注目点

クラス77は、英国における本線電化初期の時代に果たした役割と、異なる電圧方式が鉄道網上で併存していた時期を代表する形式として記憶されている。ウッドヘッド線とその技術的選択を語る文脈でしばしば取り上げられ、詳細な技術・歴史情報は専門書やアーカイブ資料に見られる。路線や関連機関車形式については、ウッドヘッド線、一般的な形式群としての英国の電気牽引、およびマンチェスターシェフィールド周辺の地域史も参照されたい。