クラス316とクラス457の呼称は、2つの量産形式を指すのではなく、ライフサイクルの途中で再分類された単一の試作電気式多連車(EMU)を指す。これらのTOPSコードは、後にネットワーカー系近郊電車へ受け継がれる技術の試験車両・実演車として使われていた各段階で付与された。

TOPS、EMU、そして分類が変わる理由

TOPS(Total Operations Processing System)は、ブリティッシュ・レールが機関車や多連車を記録・管理するために用いた番号体系である。TOPSによる再分類は、車両が改造されたり、別の技術的役割に使われたり、路線試験向けに変更されたり、評価のため一時的に転用された場合に起こりうる。この事例では、1両の試作車が、作業の進行や搭載機器、許容された使用条件の変化に応じて別個の識別を与えられた。詳細はTOPSを参照。

対象となった車両は電気式多連車(EMU)で、1980年代後半の近郊車両に典型的な牽引装置、車上システム、編成構成を試験するために使用された。EMUの試作車は試験中に複数回改修されることが多く、暫定的なTOPS番号は、その時点の構成を記録する役割を果たした。

ネットワーカー計画での役割

この試作車は、ロンドンとイングランド南東部の通勤輸送を更新するために導入されたNetworker系列の開発作業の一部を担った。試験の成果は、Network SouthEast向けに製造された量産形式の設計選択に影響を与え、牽引制御、客用扉、車内配置などの要素に反映された。資料や当時の報道では、この車両を単に試作車と呼ぶこともある。

クラス316とクラス457という表記は記録上に現れるが、別々の量産編成を意味するものではない。これらは、1両の車両がたどった試験史の異なる段階を示しているにすぎない。この車両の意義は、いずれの番号でも長期的な形式として残ったことではなく、後のNetworker車両に取り入れられた技術的知見にある。

  • 概要:1つの試験車両に対する2つのTOPSコード。
  • 目的:近郊用EMUの各種システムを評価すること。
  • 遺産:Networker量産設計に影響を与えたこと。