トゥオジャンゴサウルス(ステゴサウルス科):ジュラ紀の四川産装甲草食恐竜
トゥオジャンゴサウルス(ステゴサウルス科)—四川で発見されたジュラ紀の装甲草食恐竜。17対の背板とトゲ尾、化石発見や紫紺恐竜公園の展示を詳解。
約1億5千万年前のジュラ紀後期(原文では上期にと表記)に生息していた装甲草食恐竜。
分類と発見
トゥオジャンゴサウルス(学名: Tuojiangosaurus、種名の一例に Tuojiangosaurus multispinus がある)はステゴサウルス科に属する草食恐竜です。標本は主に中国・四川省の地層(上部沙西馬層など)から産出しています。1970年代にかけての採集でまとまった骨格が得られ、以後この地を代表するステゴサウルス科として知られるようになりました。
外見とサイズ
- 全長:おおむね約6〜7メートル程度。
- 体格:四足歩行の草食動物で、背中に並ぶ骨板(plate)と尾の棘(尾棘)を持つ。
- 機能:骨板は仲間への表示や体温調節、尾の棘は捕食者に対する防御(いわゆるサゴマイザー)などに用いられたと考えられています。
生態と行動
トゥオジャンゴサウルスは葉や低木を食べる植物食で、群れで暮らしていた可能性があります。背中の骨板や尾の棘は、肉食恐竜から身を守るための道具として強力な防御手段となり得ました。尾を振って攻撃すれば、襲ってきた肉食獣の脚や腹部を傷つけることができたと推定されます。また、骨板は視覚的なディスプレイとして求愛や威嚇に使われた可能性も指摘されています。
文化的・地域的背景
四川省周辺では古くから化石が見つかり、地元ではそれが神話上の竜の骨として扱われ、民間薬用に売られていた記録もあります。こうした地域の化石産出は、恐竜研究や博物館展示の発展にもつながりました。
展示と保存
トゥオジャンゴサウルスの骨格やレプリカは、中国の採掘地周辺の博物館で展示されており、特に四川省の自貢(Zigong)周辺は豊富な化石産出地として知られています。自貢にある恐竜博物館などで、実物標本や復元骨格を見ることができます。
まとめ:トゥオジャンゴサウルスは、ジュラ紀後期に四川省を中心に生息したステゴサウルス科の装甲草食恐竜で、背中の骨板と尾の棘によって防御と表示を行い、当時の陸上生態系において重要な位置を占めていました。
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