概要
ブラザーズ・オブ・ザ・ロードは、オールマン・ブラザーズ・バンドが1981年8月に発表した9作目のスタジオ・アルバムである。バンドにとってArista Recordsからの2作目かつ最後のスタジオ作であり、長尺のジャムよりも、短くラジオ向きの楽曲を重視した晩期の作風を示している。
録音と音楽性
本作は、1970年代前半の同バンドを特徴づけていた長い即興演奏中心の形式からの離脱をさらに進め、より整理された、洗練度の高いプロダクションと簡潔な曲構成を採用している。編曲では、長いインストゥルメンタルの即興よりも、楽曲そのものの完成度、ボーカルのフック、引き締まった演奏のやり取りが強調されており、1980年代初頭の同時代的なロック・プロダクションの傾向が反映されている。
編成と背景
Brothers of the Road の制作時、バンドには創設メンバーに加えて、1970年代後半に加入したミュージシャンたちも含まれていた。このアルバムは、編成の変化と内部的な圧力が創作の方向性に影響を与えていた時期に作られた。オールマン・ブラザーズ・バンドにとっては、活動が縮小する時期と、1980年代末の再結成へとつながる期間の前に置かれた、最後のスタジオ・アルバムでもある。
評価と遺産
当時の反応は賛否が分かれた。締まりのあるソングライティングと職人的なプロダクションを評価する批評家やリスナーがいる一方で、即興性の強いサザン・ロックを好む長年のファンには、あまり好意的に受け取られなかった。収録曲の中にはエアプレイを得たものもあったが、バンドを1970年代前半の商業的絶頂へ戻すことはできなかった。歴史的には、1980年代という変化する音楽環境の中で、多くのクラシック・ロック・アクトがどのように適応したかを示す過渡的な作品として見られることが多い。
特筆事項
- 本作は、Arista Recordsから発売されたグループの2作目かつ最後のスタジオ・アルバムである。
- バンドの長い活動休止と、その後の再結成の前に発表された最後のスタジオ・アルバムにあたる。
- より現代的でラジオ指向のプロダクションを試みた例として、しばしば挙げられる。
このアルバムは、オールマン・ブラザーズ・バンドの録音遺産の一部として残っており、サザン・ロックの先駆者から、1980年代の商業音楽シーンに向き合うバンドへと変化していく過程をたどるリスナーにとって関心の高い作品である。