『バイ・ザ・ウェイ』は、アメリカのロック・グループレッド・ホット・チリ・ペッパーズの8作目のスタジオ・アルバムで、2002年7月9日にワーナー・ブラザース・レコードから発売された。発売初週に28万2,000枚超を売り上げ、Billboard 200では2位で初登場した。バンドが純粋なファンク・ロックの枠を越えていた時期に発表され、本作はメロディと重層的なギター・テクスチャーを重視した作品としてしばしば言及される。
録音と音楽性
プロデューサーはリック・ルービン。セッションでは、控えめなアレンジ、絡み合うギター・パート、重ね録りされたバック・ボーカルが重視された。ギタリストのジョン・フルシアンテの影響はとくに顕著で、アルペジオのフレーズ、きらめくコード、よりソフトなコーラスが、それ以前に目立っていたスラップ・ベースとラップ風ボーカルの掛け合いの多くに取って代わった。リスナーや批評家は、この手法を前作、とくに『カリフォルニケイション』と比較しつつ、全体としてより内省的な雰囲気があるとも指摘した。
楽曲、テーマ、シングル
歌詞は、いくつかの初期作品に見られた露骨なパーティーやストリートの物語よりも、個人的な関係、憧れ、自己省察を探っている。ボーカルの運びもメロディ重視で、ハーモニーが多用される。アルバムからの主要シングルには次の曲がある。
- 「By the Way」
- 「The Zephyr Song」
- 「Can't Stop」
- 「Dosed」
- 「Universally Speaking」
収録曲は、ラジオ向きのポップ・ロック的なフックと、静かで空気感のある場面を両立させている。ファンのあいだでは、歌詞へのバンドの変化するアプローチが、この作品における大きな転換点だと見なされることが多い。
メンバーと制作
中心メンバーであるアンソニー・キーディス(ボーカル)、フリー(ベース)、ジョン・フルシアンテ(ギター、バック・ボーカル)、チャド・スミス(ドラム)は、ルービンのミニマルな制作方針によって支えられている。その結果、楽器の技巧を前面に出すよりも、曲作りそのものを際立たせた、よりクリーンで層の厚いサウンドが生まれた。作品は国際的にはワーナー・ブラザース・レコードから発売され、オルタナティヴのルーツを保ちながら、幅広い一般層にも届けられた。
評価と遺産
批評的な反応は賛否が分かれつつも概ね好意的で、多くの批評家が本作のメロディとスタジオ面の洗練を評価した一方、直前のアルバムとの近さを指摘する向きもあった。商業的には好成績を収め、21世紀初頭のロックにおけるバンドの地位を固める一助となった。時を経て『バイ・ザ・ウェイ』は、ファンクのリズムからより豊かな和声へ重点を移しながらも、人気を失わずにいられることを示した、バンドの進化における重要な章として認識されている。
バンドの背景やより広いジャンルの文脈については、バンドの歴史やアメリカの音楽シーン、そしてオルタナティヴ・ロックに関する項目を参照するとよい。これらの資料は、本作をグループの歩みと当時の大きな潮流のなかに位置づけている。