ケープ・フィアー(1991)|スコセッシ監督×デ・ニーロ主演の心理スリラー解説
『ケープ・フィアー』(1991)を徹底解説:スコセッシ監督×デ・ニーロの緊迫の心理スリラー、名場面・演技・批評・受賞ノミネートの見どころを詳しく紹介。
ケープ・フィアー(Cape Fear)は、1991年のアメリカの心理スリラー映画です。監督はマーティン・スコセッシ、製作はバーバラ・デ・フィーナ。1991年11月13日に公開されました。本作はジョン・D・マクドナルドの小説処刑人を原作とし、J・リー・トンプソン監督による1962年の映画版をリメイクした作品です(1962年版はグレゴリー・ペックやロバート・ミッチャムらが出演しました)。
あらすじ(概要)
元受刑者のマックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)は、弁護士サム・ボーデン(ニック・ノルティ)にかつて自分の刑を軽くしてもらえなかったことを恨み、復讐のために彼とその家族を執拗に追い回します。次第に家族の平穏は侵され、サムは自身の職業倫理や過去の行動と向き合わざるを得なくなります。物語は、法と正義、復讐と罰、恐怖の心理的作用を軸に進行します。
キャストと演技
ロバート・デ・ニーロは復讐に燃える狡猾で冷酷なケイディを演じ、圧倒的な緊張感と不気味さで作品の中心を担っています。対するニック・ノルティは、家族を守ろうとする弁護士サムの揺れる葛藤を描き、心理的対立を表現します。ジェシカ・ラングやジュリエット・ルイスらの脇役も物語の緊迫感を高め、特にジュリエット・ルイスは助演として高評価を受けました。
演出・映像・音楽
マーティン・スコセッシならではの演出は、伝統的なハリウッドのサスペンス要素を取り入れつつ、登場人物の内面や道徳的葛藤を丁寧に掘り下げます。カメラワークや照明は不安感を煽る効果を狙っており、緊張感を持続させる映像作りがなされています。音楽や効果音も恐怖と不穏さを増幅する重要な役割を果たしています。
評価と受賞
本作は批評家から概ね肯定的な評価を受けました。批評サイトのRotten Tomatoesでは76%の支持率を記録しています。シカゴ・サンタイムズの映画評論家ロジャー・エバートは本作に4つ星中3つ星を与え、スコセッシの伝統的ジャンル作品への取り組み方と映像表現を評価しました。一方で大スターの起用や制作費に対する評価の分かれる点も指摘されています。
第64回アカデミー賞では、ロバート・デ・ニーロが主演男優賞に、ジュリエット・ルイスが助演女優賞にノミネートされましたが受賞はなりませんでした。第49回ゴールデングローブ賞でもデ・ニーロが主演男優賞(ドラマ部門)に、ルイスが助演女優賞にノミネートされています。
オリジナル版との比較と意義
1962年版と比較すると、1991年版はより暴力や性的脅迫の描写が直接的で、登場人物の心理描写を深める方向にシフトしています。スコセッシは原作と旧作の核を尊重しつつ、自身の作家性を上乗せして「恐怖と倫理」を問い直す作品に仕上げました。その結果、単なるサスペンスリメイクに留まらない映画的厚みと議論を生む作品になっています。
まとめ
- ケープ・フィアー(1991)は、名匠と大物俳優が結集した心理サスペンスの佳作であり、観客に強い不安と倫理的な問いを投げかけます。
- 演技、演出、映像表現いずれも高い評価を受け、リメイク作品としての成功例の一つとされています。
- 暴力表現やテーマの重さから好みが分かれる点はありますが、スリラーとしての緊迫感と映画的完成度を楽しめる作品です。
キャスト
- ロバート・デ・ニーロ(マックス・キャディ役
- サム・ボウデン役のニック・ノールテ
- リー・ボウデン役のジェシカ・ラング
- ダニエル・ボウデン役 ジュリエット・ルイス
- クロード・カーセク役のジョー・ドン・ベイカー
- ロバート・ミッチャム エルガート中尉役
- リー・ヘラー役のグレゴリー・ペック
- ローリ・デイビス役のイリアナ・ダグラス
- トム・ブロードベント役のフレッド・ダルトン・トンプソン
- グラシエラ役のザリー・モンテロ
- マーティン・バルサム 裁判官役
- チャールズ・スコセッシがフルーツスタンドの客役で出演
質問と回答
Q: 映画のタイトルは何ですか?
A:映画のタイトルは『ケープ・フィアー』です。
Q:この映画の監督は誰ですか?
A:マーティン・スコセッシが監督を務めました。
Q:プロデュースは?
A:バーバラ・デフィーナがプロデュースしました。
Q:公開はいつですか?
A:1991年11月13日に公開されました。
Q:原作はどんな小説ですか?
A:ジョン・D・マクドナルドの小説「処刑人」が元になっています。
Q:これは以前の作品のリメイクですか?
A:はい、J・リー・トンプソンの同名映画(1962年)のリメイクです。
Q:どのような筋書きですか?
A:弁護士とその家族が、強姦罪の裁判で弁護したものの、結局8年間刑務所に入ることになった復讐心に満ちた犯人につきまとわれる、という筋書きです。
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