『シャーロットの巣』(1973年のアニメ映画)は、E・B・ホワイトによる1952年の同名児童書を原作としたアニメーション映画である。原作は農場を舞台にした友情と成長の物語で、子どもから大人まで広く親しまれている。映画版は原作の主要な筋書きを踏襲しつつ、舞台を音楽パートで彩ったミュージカル仕立てになっている。

制作はハンナ・バーベラ・プロダクションとサジタリウス・プロダクションが担当し、ミュージカル映画としてアニメ化された。劇中の音楽と歌詞はシャーマン兄弟(Sherman Brothers)が手がけ、親しみやすい歌が物語の感情表現を補強している。1973年3月1日にパラマウント・ピクチャーズが配給して劇場公開され、ハンナ・バーベラが手掛けた劇場用長編作品のうち、彼らの有名なテレビアニメのシリーズに基づかない数少ない作品の一つとなった。

公開当初の評価は賛否両論で、批評家の間では原作の繊細なテーマをどこまで忠実に再現できているかが議論になったが、テレビ放映やVHSの普及によって長年にわたり根強い人気を保った。ディズニー作品を除くほかのミュージカルアニメ映画で、後にこれほどまでに愛され続けた例は少ない。こうした継続的な人気を背景に、2003年にアニメの続編が製作され(海外ではユニバーサルが配給)し、さらに2006年12月15日には原作を基にした実写映画版が公開された。原作者E・B・ホワイトは1985年に亡くなったが、作品はいまも児童文学の古典として読み継がれている。

映画版は約90分の上映尺で、歌と会話を交えた家族向けのエンターテインメントとして制作されており、原作の持つやさしいメッセージを分かりやすく伝えることを重視している。原作と映画では描写や細部に違いがあるため、両方を比べて楽しむことでそれぞれの良さを味わえるだろう。