Celestia(セレスティア)—自由に宇宙を旅するオープンソース3D天文プログラム

Celestiaは無料のオープンソース3D天文プログラム。Windows/Mac/Linux対応、12万星データで自由に宇宙を旅しNASAも活用する学習・観測ツール。

著者: Leandro Alegsa

Celestiaは、Windows、Mac OS X、およびLinux用のフリーの3D天文プログラムです。Chris Laurelによって作成され、GPLの下でライセンスされています。

ヒッパルコスカタログ(12万個の星)をベースに、人工衛星から銀河全体までの天体をOpenGLで立体的に表示することができるプログラムです。他のプラネタリウムソフトとは異なり、ユーザーが自由に宇宙を旅することができます。

NASAやESAもCelestiaを使用していますが、ESA独自のプログラムであるCelestia 2000と混同しないように注意してください。

主な特徴

  • 自由なナビゲーション:地表や軌道上、太陽系外までシームレスに移動して観察できます。視点は自由に回転・拡大縮小可能です。
  • 豊富な天体データ:ヒッパルコスなどの星表や、既知の惑星・衛星、彗星、準惑星などを含みます。ユーザーが追加できるアドオンでデータを拡張できます。
  • リアルタイム/時間操作:時間の進みを速めたり戻したりして、天体の運動や日食・月食、軌道イベントを再現できます。
  • 高品質な視覚表現:テクスチャや3Dモデル(クレーター、地形、宇宙船モデルなど)を読み込んで、美しいビジュアルで表示します(OpenGL対応)。
  • スクリプトとツアー機能:フライトパスやガイドツアーを作成・再生して、教育用のプレゼンテーションを行えます。

動作環境とインストール

CelestiaはWindows、Mac OS X、およびLinuxで動作します。グラフィックはOpenGLに依存するため、3Dアクセラレーションをサポートするグラフィックカードが推奨されます。各プラットフォーム向けのパッケージやソースコードは公式サイトや配布ミラーから入手でき、Linuxでは多くのディストリビューションのパッケージ管理システムからインストール可能です。

使い方の基本

  • 目的の天体を選択して「ターゲット」に設定し、その周囲を観察します。
  • 時間コントロールで日時を変更して、天体の位置変化や現象(食・掩蔽など)を再現できます。
  • 視点の移動・速度調整・表示オプション(軌道線や恒星名の表示など)を組み合わせて観察を最適化します。
  • 作成したカメラワークや説明文を含むツアーを保存し、教育用コンテンツとして再利用できます。

アドオンとカスタマイズ

コミュニティは多くのアドオン(高解像度テクスチャ、3Dモデル、追加の星表や彗星データ、シナリオスクリプト等)を作成しています。これらを導入することで表示対象や見た目を大幅に強化できます。アドオンは通常、専用のフォルダに配置するだけで読み込まれます。

教育・研究での利用例

  • 学校やプラネタリウムでの視覚教材として、天文学の基礎や宇宙スケールの理解を助けます。
  • ミッション計画や宇宙機の軌道可視化、科学的な概念説明の補助ツールとしても活用されています。
  • ユーザーが作成したツアーやスクリプトを使って公開講座やオンライン教材を作ることができます。

ライセンスと歴史

CelestiaはChris Laurelによって作成され、GPLの下で公開されています。そのためソースコードの閲覧・改変・再配布が可能で、開発者や教育関係者による拡張が進んでいます。開発は長年にわたりコミュニティベースで維持・改良されてきました。

CelestiaとCelestia 2000の違い

注意点として、Celestiaにはオリジナルのオープンソース版(本記事で紹介しているもの)と、ESAが内部で使用する独自の派生版である「Celestia 2000」が存在します。名称が似ていますが、機能や配布条件、目的が異なるため混同しないようにしてください。

はじめるためのヒント

  • まずは既存のツアーを再生して操作感を掴むと習得が早いです。
  • アドオンで地球や惑星の高解像度テクスチャを追加すると視覚的に学習効果が高まります。
  • 定期的にコミュニティフォーラムやアドオン配布サイトをチェックして最新のデータやモデルを導入しましょう。

Celestiaは教育用途から趣味の天文観察、研究の補助まで幅広く使える汎用的なツールです。まずはインストールして自由に宇宙を旅してみてください。

関連ページ

質問と回答

Q: セレスティアとは何ですか?


A: Celestiaは、Chris Laurelによって作成されたWindows、Mac OS X、Linux用の無料の3D天文学プログラムで、ヒッパルコス・カタログに基づいています。

Q: Celestiaで何ができますか?


A: 人工衛星から銀河全体までをOpenGLで3次元表示し、宇宙を自由に旅することができます。

Q: Celestiaのライセンスは?


A: CelestiaのライセンスはGPLです。

Q: Celestiaは他のプラネタリウム用ソフトウェアとどう違うのですか?


A: Celestiaが他のプラネタリウム・ソフトウェアと異なる点は、ユーザーが自由に宇宙を旅できることと、オブジェクトを3次元で表示できることです。

Q: CelestiaはNASAやESAで使われていますか?


A: はい、NASAとESAはCelestiaを使用しています。

Q: CelestiaはCelestia 2000と混同されていますか?


A: はい、ESAが独自に開発した「セレスティア2000」と混同することはありません。

Q: ヒッパルコス・カタログには何個の星が載っていますか?


A: ヒッパルコス・カタログは12万個です。


百科事典を検索する
AlegsaOnline.com - 2020 / 2025 - License CC3