セントラル・ビサヤ(Region VII)は、フィリピンのビサヤ諸島の中央部に位置する地域である。セブ、セブ州、ネグロス島、シキホール島の4つの州と、都市化が進んでいるセブ市、ラプラプ市マンダウエ市で構成されている。この地域は、セブアノ語を母国語とする人々が多く住んでいる。セブ市は地域の中心である。

国土面積は15,875 km²。2010年の国勢調査では、6,800,180人が住んでいた。国内17地域のうち、より多くの人口を擁するのは3地域だけである。

概況と最新の人口動向

セントラル・ビサヤはフィリピン中部に位置し、商業・交通の結節点として重要な役割を果たしている。面積は約15,875 km²で、人口は近年増加している。2020年の国勢調査では約8,080,000人程度(おおよその値)に達し、人口密度は1km²あたり約500人前後となる。都市化・産業化が進み、地方からの人口流入が続いているため、都市基盤の整備や住宅供給、交通インフラの整備が課題となっている。

行政区画

セントラル・ビサヤは主に以下の州と主要都市で構成される:

  • 州(provinces):セブ州、ボホール州、ネグロス・オリエンタル州、シキホール州
  • 主な都市(cities):セブ市(高度に都市化)、ラプラプ市マンダウエ市、ダモゲテ(Dumaguete)など

(注)元の本文に挙げられているリンクはそのまま保持しているため、ボホール州やダモゲテなど一部はリンクが付いていないが、地域の主要な構成要素である。

経済と産業

  • 観光業:ビーチ、ダイビング、自然景観、歴史的建造物などが豊富で、国内外からの観光客が多い。ボホールのチョコレートヒルズやセブ周辺のダイビングスポット、シキホールの自然や癒やしのイメージが有名である。
  • 貿易・物流:セブ島は航路と空路の要衝であり、Mactan–Cebu International Airport(マクタン・セブ国際空港)や主要港湾を中心に海運・物流が発達している。
  • 製造・IT:製造業(家具、機械部品、食品加工など)やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、IT関連産業が都市部を中心に成長している。
  • 農林水産:沿岸漁業やココナッツ、サトウキビ、砂糖、米などの農業も重要な産業で、特にネグロス島周辺は砂糖生産が歴史的に盛んである。

交通とアクセス

  • 空路:マクタン・セブ国際空港が国際線・国内線のハブで、フィリピン中部の航空拠点となっている。
  • 海路:近距離フェリーや高速船で島々が結ばれており、貨物・旅客輸送が盛ん。セブ港、マクタン港、タグビララン港(ボホール)などが主要港である。
  • 陸路:島内の道路網は都市部で整備が進む一方、離島部や山間部ではまだ改善の余地がある。都市内交通ではバス、ジプニー、タクシーが一般的である。

文化と祭り

この地域は主にセブアノ語(ビサヤ語群)の話者が多く、フィリピンの他地域とも共通するカトリック文化が根付いている。代表的な祭りにセブ市のシヌログ祭(Sinulog)があり、国内外から多くの観光客を集める。伝統芸能、郷土料理、祭礼行事が地域社会の重要な一部である。

観光の見どころ

  • セブ市:歴史的建造物、ショッピング、ナイトライフ。
  • マクタン島:ダイビングスポット、リゾート、マクタン・ラプラプの歴史。
  • ボホール島:チョコレートヒルズ、ターシャ(世界最小級の霊長類)、リバークルーズ。
  • ネグロス・オリエンタル:アポ島(ダイビング)、自然景観。
  • シキホール:ビーチ、滝、ヒーリングやスピリチュアルな文化。
  • オスロブなどのホエールシャークウォッチングや各地のダイビングスポットも人気が高い。

環境と課題

観光開発や都市化の進展に伴い、海洋環境保全、サンゴ礁の保護、陸域の森林保全、廃棄物管理などが重要課題となっている。また、台風や高潮、地震など自然災害への備えと復興力強化も求められている。

歴史的背景(簡単に)

セブはスペイン植民地時代から交易と政治の中心として発展してきた歴史を持つ。16世紀にスペイン人が到来して以降、キリスト教の布教や交易、植民地支配の拠点となったことが、街の歴史的建造物や文化に反映されている。

まとめ

セントラル・ビサヤは、フィリピン中部の経済・文化の中核をなす地域であり、豊かな自然と活発な都市活動が共存している。観光、貿易、製造、ITなど多様な産業が地域経済を支えている一方、環境保全やインフラ整備など継続的な課題にも取り組む必要がある。