コミック(マンガ・漫画)とは?種類・歴史・用語を徹底解説

コミック(マンガ)の種類・歴史・専門用語を初心者にも分かりやすく解説。起源から読み方、用語集まで完全ガイド。

著者: Leandro Alegsa

コミックは、絵と文字を組み合わせて物語や情報を伝える表現形式です。コマと呼ばれる枠の連続で時間や場面の変化を表現し、絵の構図・コマ割り・吹き出し・効果音などの要素を組み合わせて読む人に意味を伝えます。たとえば、最初に置かれたコマは通常、物語の最初の出来事を示し、それに続くコマが時間的に後の場面を描きます。こうした枠組みで構成されるのがコミックの基本です。

種類(フォーマット)

コミックにはいくつかの代表的な形式があります。以下は主なものです。

  • コミックストリップ:新聞やウェブに掲載される短い連続コマ漫画。ギャグや風刺が多く、短い読み切り形式で日常的に連載されます。
  • コミックブック:薄い冊子状のコミック。アメリカのスーパーヒーローものなどで一般的な形態です。
  • グラフィック・ノベル:長編のコミックを単行本としてまとめたもの。物語性の高い作品や大人向けのテーマを扱うことが多く、文学的評価を受けることもあります。
  • アンソロジー(雑誌連載)や単行本(日本の単行本=単行本/単行巻)、デジタル配信(ウェブコミック)など、発表形態は多様です。

歴史(簡略)

コミック表現の起源は世界各地にあり、絵入りの物語は古代から存在しました。近代コミックの発展は国や時代によって異なりますが、概要は次の通りです。

  • 欧米:19世紀末から20世紀初頭にかけて新聞のコミックストリップが普及し、視覚的なギャグや風刺が人気を博しました。初期の代表例として新聞漫画(例:「The Yellow Kid」など)が挙げられます。後にストリップをまとめた冊子が「コミックブック」として成立しました。もともと "comic" は「面白い」という意味が語源の一つで、そこから派生していましたが、今日ではシリアスなテーマを扱う作品も多く、総称として "comics" が使われます。
  • 日本:浮世絵や絵入り草双紙などの伝統的な絵物語の流れを汲み、明治以降に漫画が発展しました。戦後、手塚治虫などの登場で現代マンガの形式が確立され、週刊少年誌や月刊誌による連載、単行本(単巻・単行本)の普及により大衆文化として広まりました。近年はデジタル配信や国際的な翻訳出版で世界中に読者を持つようになっています。

日本のコミック(マンガ)について

世界的に見て、日本のコミックは独特の発展を遂げています。日本では制作・流通の仕組み、読者層に応じたジャンル分け、表現手法に特徴があります。日本のコミックは世界的にも人気があり、日本語では「マンガ」と呼ばれ、アニメ化や映画化、ゲーム化されることも多く、文化的影響力が大きいです。

表現とレイアウトの基本

コミックは視覚的な時間経過と空間配置を操るメディアです。主な構成要素を挙げます。

  • コマ:物語を分割する最小の単位。大きさや形、配置で時間の長さや重要度を示します。
  • 吹き出し:登場人物のセリフや声を表す枠。形状や線の強弱で感情(通常の会話、ささやき、叫びなど)を表現します。吹き出しには「スピーチ・バルーン」「ソート・バルーン」「スクリーム・バルーン」など種類があります。
  • 言葉(セリフ・ナレーション):テキストで情報を伝える要素。ナレーションは一般に枠外や別の吹き出しで示され、モノローグ(独白)や説明文が含まれます。
  • 効果音(オノマトペ):擬音語・擬態語を文字化して演出する重要な要素。日本語は特に擬音語が豊富で、視覚的に配置されることが多いです。
  • コマ割り・ページ構成:視線誘導やテンポをコントロールする技術。大コマで劇的な場面を見せたり、細かいコマでテンポ良く会話を進めたりします。
  • トーン・スクリーントーン:陰影や質感を出すためのパターン素材。現在はデジタル処理で表現することも多いです。

制作の流れ(簡潔)

  • 企画・プロット:大まかなストーリーや設定を決める。
  • ネーム(絵コンテ):コマ割り、コマ内の構図、セリフ配置をざっくり描く段階で、作品のテンポや演出を固めます。
  • 作画(下書き→ペン入れ→トーン貼り→仕上げ):清書して画面を完成させる工程。アシスタントが担当する作業もあります。
  • 編集・校正・印刷(またはデジタル配信):雑誌連載や単行本化、電子化の工程を経て読者に届きます。

よく使われる用語(用語集)

  • コマ:物語の1場面を切り取る枠(コマ)。
  • 吹き出し:台詞を囲む図形(吹き出し)。
  • セリフ/ナレーション:登場人物の言葉や説明文(言葉)。
  • ネーム:漫画の設計図となる絵コンテ。
  • トーン:陰影や質感を出す素材。
  • 効果音(効果文字):場面を強調するオノマトペ。
  • 単行本(単巻/単行):雑誌連載をまとめた本。日本では「単行本」「コミックス」「tankōbon」と表記されることが多いです。
  • 同人誌:ファンや個人が制作する自主制作本。コミケ等で流通します。

ジャンルと読者層

コミックは対象年齢やテーマによって分類されます。日本の代表的な区分は次の通りです。

  • 少年(少年マンガ/少年向け):若年男性を主な読者層にした作品。アクション、友情、成長物語が多い。
  • 少女(少女マンガ):若年女性を主な読者層にした作品。恋愛や人間関係を描くことが多い。
  • 青年(青年マンガ/青年向け)、女性(女性向け/女性マンガ)など、年齢層やテーマでさらに細分化されます(例:青年=seinen、女性=josei)。
  • 子ども向け(児童向け)、BL(ボーイズラブ)、GL(ガールズラブ)、歴史、SF、ホラーなど、多様なジャンルが存在します。

国際性と影響

コミックは言語や文化を越えて広がり、各国で独自の発展をしています。日本のマンガは翻訳され世界中で読まれ、アニメ化やゲーム化を通じてさらに国際的影響力を持ちます。一方で、翻訳・二次創作(スキャンレーション/同人)に関する著作権や検閲の問題も存在します。

まとめ(ポイント)

  • コミックは絵と文字を組み合わせた表現で、コマや吹き出し、効果音などを使って物語を伝えるメディアです。
  • コミックストリップ、コミックブック、グラフィック・ノベルなど形式は多様で、内容もギャグからシリアスまで幅広いです。
  • 日本のマンガは世界的に大きな影響力を持ち、制作・流通の仕組みや表現手法に特徴があります(例:連載→単行本化、右から左の読み順など)。
  • 基本用語(コマ吹き出し言葉 など)を理解すると、表現技法や演出をより深く楽しめます。

コミックはシンプルに見えて奥が深く、作り手の工夫が随所に現れるメディアです。読み手としてはジャンルや国ごとの特徴、制作工程や用語を知ることで、作品をさらに楽しめるようになります。

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質問と回答

Q:コミックストリップとは何ですか?


A:コミックストリップとは、新聞によく載っている短い漫画のことです。

Q:グラフィックノベルとは何ですか?


A:グラフィックノベルとは、コミックを書籍化したものです。

Q:マンガとはどういう意味ですか?


A:日本語のコミックは「漫画」と呼ばれ、英語などでは日本の漫画のことをこの言葉で表現します。

Q:アメリカで最初のコミックストリップはどのようにしてその名前を得たのですか?


A:アメリカで最初のコミックストリップは面白いものだったので、「コミック」が「面白い」の別の言葉であることから、「コミックストリップ」と呼ばれるようになりました。

Q:コミックでは、物語や情報はどのように伝達されるのですか?


A:コミックでは、絵を使って、あるいは絵と言葉を一緒に使って、物語や情報が伝えられます。マンガでは、ストーリーは多くの絵で、主にコマで語られます。

Q:漫画では、どんな吹き出しを使って音声を表現するのですか?



A:漫画では通常、「スピーチバルーン」「思考バルーン」「スクリームバルーン」などの言葉による吹き出しで音声を表します。


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