概要
クリエイティブ・コモンズ(CC)は、無償の標準化された著作権ライセンスとパブリックドメイン用ツールを作成する米国の非営利団体です。その目的は、創作者が、明確で機械可読な条件のもとで、他者に創作物の利用、共有、改変を許可しやすくすることにあります。CCライセンスは、テキスト、画像、音声、動画、教育資料、研究データ、その他の創作コンテンツで広く使われています。
ライセンス要素と一般的なライセンスの種類
CCライセンスは、利用者に許される行為を示す、いくつかの簡単な要素から成り立っています。
- 表示(BY) — 利用者は創作者をクレジットしなければなりません。
- 継承(SA) — 改変物は同じライセンスのもとで共有しなければなりません。
- 非営利(NC) — 利用を非営利目的に限定します。
- 改変禁止(ND) — 変更のない形でのみ再配布できます。
これらを組み合わせることで、CC BY、CC BY-SA、CC BY-NC、CC BY-NC-SA、CC BY-ND、CC BY-NC-ND などの一般的なライセンスが作られます。各選択は、公開性と、創作者が保持したい権利とのバランスを取るものです。
パブリックドメイン用ツール
CCはパブリックドメイン用ツールも提供しています。CC0 は、創作者が法的に可能な限り多くの権利を放棄し、作品をパブリックドメインに提供できるようにするものです。Public Domain Mark は、すでにパブリックドメインにある作品を示すために使われます。これらのツールは、限定的な許可を与えるのではなく、制限を取り除きたい場合に用いられます。
歴史と版
2000年代初頭に設立されたクリエイティブ・コモンズは、明確さと国際的な適用可能性を高めるために、段階的に新しいライセンス版を開発してきました。後の版では、国境をまたぐ問題、データベース権、そして著作者人格権や技術的保護に関するより明確な表現が扱われました。文言や法的範囲は版によって異なる場合があるため、どのライセンス版が適用されるかを確認する必要があります。
用途と事例
CCライセンスは、教育、研究、ジャーナリズム、写真、動画共有、文化機関などで一般的です。これらは、オープン教育リソース(OER)、多くの学術リポジトリ、メディアコレクションを支えています。主要なコミュニティ・プラットフォームや多くのギャラリー、図書館、大学が、コンテンツの合法的な再利用と、より広い普及を可能にするためにCCを利用しています。
互換性、制限、執行
CCライセンスは著作権法に取って代わるものではなく、権利者が自発的に与える許諾です。ライセンスは一度付与されると一般に撤回できませんが、商標権やプライバシー権などの他の権利には影響しません。クリエイティブ・コモンズのライセンスはソフトウェアのソースコード向けには設計されていません(ソフトウェア・プロジェクトでは通常、コード専用のライセンスが使われます)が、CC0はソフトウェア関連のデータや文書に適用されることがあります。
適用と遵守
CCライセンスを適用する際は、明確な表示を行いましょう。一般的な推奨は、Title, Author, Source and License(TASL)を示すことです。選んだ版の法的コードまたは人間向け要約を読み、第三者の権利が関係するかどうかも確認してください。組織は、選択した権利を保持しつつ再利用を促すために、ライセンスを採用することがよくあります。
ライセンスの選び方
他者に作品をどう使ってほしいかに応じてライセンスを選びます。改変を認めるか、商用利用を許すか、また派生物に同じ条件を求めるかを検討します。最大限の開放性を重視するなら、CC BY や CC0 のような寛容なライセンスを選びます。より管理を残したい場合は、必要に応じて BY に NC や ND の要素を組み合わせます。