概要

バールは金属製の単純な手持ち工具で、主としててこの力を使って、こじる、持ち上げる、割る、または固定具を外すために設計されている。地域や大きさによっては、pry bar、prybar、jimmy、wrecking bar などとも呼ばれ、一般に片端または両端がすき間に差し込んだり、釘をつかんだりしやすい形になっている。この工具の有効性は可動部ではなく基本的な機械的有利によるもので、そのため丈夫で手入れもしやすい。

設計、構成部品、材質

多くのバールは、鍛造または成形された焼入れ鋼で作られ、くさびとして使うための平たい端と、引き抜き用のフック状または爪状の端を備える。釘抜き用の切り欠きや、支点に載せやすい丸みを持つモデルもある。長さ、断面、曲がり方の違いによって、力の伝わり方は変わる。製造者はさまざまな合金を用い、一般的な工業用の例としては強度と価格のバランスに優れた炭素鋼があり、特殊用途では軽量で非磁性のチタン製も存在する。付属品、グリップ、コーティングは、握りやすさや耐食性を高めることがある。詳しくは材質の概要を参照。

歴史と語源

「crowbar」という名称は数世紀前にさかのぼり、初期の英語では中世後期に似た鉄製工具を「crows」と呼んでいた。形状の発展は木工、船舶、採鉱の必要に並行して進み、釘打ちされた木箱を開ける、板を外す、重い物を動かすといった作業には、古くから単純なてことフックが使われてきた。18世紀から20世紀にかけての工業的な鍛造と標準化された工具生産によって、今日よく知られるフック状と平たい端の形が広まった。

用途、使い方、例

バールは建設、解体、救助、そして多くの職種で幅広く使われる。典型的な作業には、板をこじ開ける、釘を抜く、建て方や解体の途中で材料をてこのように動かす、小規模な構造物を壊す、などがある。消防士や救急要員も強制開放の場面でバールを用い、制御されたてこの力と細身の形状が役立つ。採鉱の初期には、ゆるんだ岩を除去したり、発破後の資材を扱ったりするためにも使われたが、現在では重機の普及によりその役割は小さくなっている。

  • 一般的な用途: てこの使い方、釘抜き、解体、木箱の開封。
  • てこの仕組み: 使い方によっては、バールは第一種・第二種・第三種てことして働く。フック状の端は支点の周りで第一種てこのように機能することが多く、平たいくさび部分は持ち上げる際に第二種てことして働く。
  • 種類: 狭い場所で使う短い「ピンチバー」、より長い届きとこじる力を得るためのロング・wrecking bar、仕上げ作業向けの切り欠き付きやパッド付きの特殊モデル。

安全性、限界、注目点

安全な使用では、支点の位置を正しく取り、力をかけすぎず、目と手を保護して、急な滑りや飛散物に備えることが重要である。バールは力を伝える工具であり、使い方を誤ると材料を傷めるため、仕上げ大工は表面保護のために、より攻撃性の低いこじ開け工具を選ぶことが多い。また、鈍器として応用されることもあり、一部の地域では持ち運びや使用が制限される場合がある。安全な手順や個人用保護具については安全ガイダンスを参照。

形状や鋼材の比較、用途に合ったバーの選び方については、曲がった先端の設計メモと材質の概要も参照できる。