概要
Death Magnetic は、アメリカのヘヴィメタル・バンド Metallica の9作目のスタジオ・アルバムで、2008年9月に発売された。実験的な時期を経て制作された本作は、長尺の楽曲、速いテンポ、技巧的なアレンジに、メロディックな部分を組み合わせた内容で、バンド初期のより攻撃的なスタイルへ意図的に回帰した作品として広く見なされている。
録音とプロデュース
このアルバムはリック・ルービンがプロデュースし、バンド内部の変化を重ねた数年ののちに完成した。セッションでは、前作の生々しく粗いアプローチよりも、ライブでの相互作用やクラシックな曲構成が重視された。楽曲面では、スラッシュのリフに動的な展開を織り交ぜ、歌詞では死、喪失、個人的な葛藤に触れている。
シングルと注目曲
いくつかの曲はシングルとして発表され、ラジオ放送やミュージック・ビデオでも取り上げられた。主な楽曲は次のとおり。
- The Day That Never Comes
- Cyanide
- My Apocalypse
- The Unforgiven III
- The Judas Kiss
評価と論争
批評家やファンの多くは、ソングライティングとバンドの新たな活力を高く評価し、アルバムは各国のチャートで好調な滑り出しを見せた。一方で、マスタリングと「ラウドネス・ウォー」をめぐる公開討論にも結びついた。多くのリスナーや音響関係者は、CDマスタリングに強い圧縮とダイナミックレンジの低下があり、明瞭さや迫力の印象に影響したと指摘した。この議論はその後、デジタル音声の品質をめぐる話題で繰り返し参照されている。
レガシー
Death Magnetic は、よりクラシックなサウンドへ戻りつつ、作曲面では洗練も示した作品として、メタリカのディスコグラフィーの中で重要な位置を占めている。バンドのツアーやセットリストを活性化させ、その後のライブ演奏にも影響を与えたほか、現代メタルのプロダクションやマスタリング手法を論じる際に、今も頻繁に取り上げられている。
補足
バンドやジャンルの背景については、ヘヴィメタルに関する資料や、バンドの活動史と作風の変遷を扱うリンク、コレクションも参照するとよい。