オール・フォー・ラトヴィア!(Latvian: Visu Latvijai!) は、ラトビアの保守系政党。
結成と発展
Visu Latvijai! は2000年に若者を中心とした政治運動・政治団体として発足しました。組織はラトビア語とラトビア文化の保護、国家主権の強化を掲げ、2006年1月に正式に政党化して2006年の国政選挙に立候補しました。当初は比較的小規模なナショナリスト系グループでしたが、地域レベルや若年層を中心に支持を広げようとしました。
イデオロギーと政策
- 民族主義・保守主義を基調とし、ラトビア語の優先や伝統的価値の保護を主張しました。
- 旧ソ連時代以降ラトビアに存在する「非市民(non-citizens)」に対して市民権付与をより制限的にする政策を支持し、言語要件や忠誠確認の強化を重視しました。
- 欧州連合の将来的な「連邦化(ヨーロッパ連邦)」には反対し、国家主権の維持を強調する欧州懐疑主義的な立場を取っていました。
選挙での成績
2006年の国政選挙では得票率は約1.48%で、議席獲得には至りませんでした。その後も単独では全国規模で大きな躍進を果たせず、同分野の他の保守・民族主義勢力と連携を模索する流れが生まれました。
合併とその後
2011年、Visu Latvijai! は保守・ナショナリズム系の政党「祖国と自由のための党」(Tēvzemei un Brīvībai/LNNK)と合併し、国民連合(National Alliance、ラトビア語: Nacionālā apvienība)を結成しました。この合併により、単独時より広い支持層を取り込み、国政および地方政治での影響力を高める基盤が整いました。合併後、Visu Latvijai! 出身の活動家や指導者は国民連合の中核メンバーとして活動を続け、党はサエイマ(国会)や地方レベルでの議席を獲得していきました。
主要人物
当時の主要な人物としては Raivis Dzintars、Imants Parādnieks らが知られています。これらの人物は結党期から運動を主導し、合併後も新党内で中心的な役割を果たしました。
評価と批判
Visu Latvijai! はラトビアの文化・言語保護を掲げる一方で、移民・非市民に対する制限的な政策や民族優先の主張から、国内外の人権団体や市民グループから批判を受けることがありました。支持者からは国家アイデンティティと主権の擁護と評価される一方で、批評家は同党の政策やレトリックが社会の分断を助長する可能性を指摘しています。
総じて、Visu Latvijai! は2000年代にラトビアの右派・保守勢力の一部として存在感を示し、2011年の合併を通じてより大きな政治集団の一部となり、現在の国民連合の基盤形成に寄与しました。

