ラトビアの国民同盟(Nacionālā apvienība)—ナショナリズム系保守政党の解説
国民同盟(正式名称:国民同盟「すべてはラトビアのために!」または「祖国と自由のために/LNNK」、ラトビア語:Nacionālā apvienība「Visu Latvijai!」または「Tēvzemei un Brīvībai/LNNK」、NA)は、ラトビアの政党で、民族主義的かつ保守的な立場を基盤とする政党です。
結成と沿革
現在の形の国民同盟は、2011年7月23日に設立されました。これは、右派・保守系の政党であるAll For Latvia!」(Visu Latvijai!)と「For Fatherland and Freedom/LNNK」(Tēvzemei un Brīvībai/LNNK)の合併によって生まれたものです。合併後は組織の再編や路線の調整を経ながら、ラトビアの政治における中核的な保守勢力の一つとして存在感を強めてきました。
イデオロギーと政策
この政党は、ナショナリズムと保守的価値観に重心を置いており、国家主権、ラトビア語とラトビア文化の保護、伝統的な家族観の擁護などを掲げています。経済政策では市場経済を基調としつつ、国家安全保障や国防の強化に重点を置く傾向があります。
対外政策では、欧州統合に対して批判的な面を持つ欧州連合(EU)に対するユーロセプティシズム的な姿勢が見られることがありますが、一方でNATOや地域安全保障、ロシアからの影響に対する警戒心の高まりを背景に、欧米との安全保障協力を重視する立場をとることもあります。特に、同党は政府がより厳格な反ロシアの姿勢をとることを支持する立場をとっています。
選挙成績と政治的立場
創設以来、党の支持率は漸増しており、記事作成時点での最近の国会選挙では151,567票を獲得し、Saeimaの100議席中17議席を獲得したとされています。また、2014年の欧州議会選挙では63,229票を得て、ラトビアに割り当てられた議席のうち1議席を獲得しました。これらの成績は、同党が国政レベルで一定の支持基盤を持っていることを示しています。
支持基盤と批判
支持層は伝統的にラトビア語話者や保守的な有権者、地方の有権者に強く、国家主権や文化的アイデンティティの保護を重視する層からの支持が多い傾向にあります。一方で、ロシア語を母語とする住民や多文化主義を重視する勢力からは、民族主義的・排他的であるとの批判を受けることがあります。また、EUに対する懐疑的な姿勢や、移民・市民権に関する厳格な政策が論争を生むこともあります。
現在の役割と展望
国民同盟は、ラトビア国内で保守派の主要政党の一角を占めており、連立政権の一員として政府運営に関与したり、野党として政府の政策に対する監視役を担ったりするなど、政治的影響力を持ちます。今後は、安全保障環境の変化、国内の少数言語問題、EUとの関係などを巡る政策対応が党の支持を左右する重要な課題となるでしょう。
(注:本稿は一般的な概要を示すものであり、最新の選挙結果や党内の動向については公式発表や信頼できる一次情報を参照してください。)
質問と回答
Q: ナショナル・アライアンスとは何ですか?
A: 国民連合は、ラトビアの政党です。
Q: 現在の政党はいつ設立されたのですか?
A: 現在の政党は2011年7月23日に設立されました。
Q:政党のイデオロギーは何ですか?
A: ナショナリズムと保守主義に基づく政党です。
Q: 国民同盟の欧州連合に対するスタンスは?
A: 国民連合はユーロセプティック、つまり欧州連合に反対しています。
Q: 前回の国会議員選挙で、国民同盟は何票を獲得しましたか?
A: 前回の国会議員選挙では、151,567票を獲得しました。
Q: 先の国会で国民連合は何議席を獲得しましたか?
A:前回の国会議員選挙では、100議席のうち17議席を獲得しました。
Q:国民連合のロシアに対するスタンスは?
A: 政府がより厳格な反ロシアの姿勢を持つことを望んでいます。