名探偵コナンめいたんていコナン)は、犯罪漫画。青山剛昌が原作で、1994年に連載が開始された。漫画は高い人気を博し、1996年からはテレビアニメ化され、現在に至るまで放送と映像作品の制作が続いている。

あらすじ(概要)

主人公は高校生探偵の工藤新一。ある日、黒の組織という謎の犯罪組織に追われ、正体を消すために投与された薬「APTX(エーピーティーエックス)4869」によって身体が子供の姿に縮んでしまう。意識的に元の姿を隠すため、江戸川コナンという新しい名前を名乗り、幼児の姿のまま生活を続けることになる。

コナンは幼なじみであり恋人でもある毛利蘭のもとに居候し、蘭の父で私立探偵の毛利小五郎の家に下宿する形で生活する。表向きは蘭と毛利家を助けるが、裏では黒の組織の正体を突き止め、元の身体に戻るための解毒剤を探すことを目的としている。日常は事件の捜査と推理で埋められており、コナンはこっそり事件を解決しながら組織の手がかりを追う。

主要な登場人物と関係

  • 工藤新一 / 江戸川コナン:高校生探偵。薬で縮んで子供の姿になり「江戸川コナン」として活動する。
  • 毛利蘭:新一の幼なじみで恋人。空手の有段者で正義感が強い。
  • 毛利小五郎:蘭の父。私立探偵だが頼りない面が多く、コナンが裏で協力して「眠らせて推理をさせる」などして事件を解決する。
  • 灰原哀(本名:宮野志保 / シホ・ミヤノ):かつて黒の組織に所属していた科学者で、APTX4869の開発に関わった人物。自身も薬を服用して子供の姿になり、後にコナンの協力者となる。
  • 黒の組織:作中で最大の敵対勢力。メンバーは酒に由来するコードネーム(ジン、ウォッカ、ベルモット、バーボンなど)で呼ばれ、組織の正体や目的は物語の重要な謎となっている。

作品の特色と展開

名探偵コナンは一話完結のミステリー要素が中心だが、黒の組織という長期のストーリーラインも並行して進行するのが特徴。事件の種類は殺人、窃盗、事故、トリックを用いた巧妙な犯罪など多岐にわたる。コナンの推理力や発明家・阿笠博士(阿笠博士こと阿笠広司)の道具(声変え道具・麻酔銃・追跡機能付きアイテムなど)を使ったトリックも見どころの一つである。

アニメは1996年開始で、劇場版映画は1997年から毎年公開されている(年に1本が定番)。原作漫画・アニメともに国際的にも人気があり、コミックスの売上や映画の興行成績も高い。

海外版のタイトルと名称変更

海外配信や放送では、商標や混同を避けるためにタイトルや登場人物名が変更された例がある。アメリカでの配給ではタイトルがCase Closed(ケース・クローズド)に改題された。英語版ではキャラクター名の一部も以下のように変更されていることがある:

  • 工藤新一 → Jimmy Kudo(ジミー・クドウ)
  • 毛利蘭 → Rachel Moore(レイチェル・ムーア)
  • 毛利小五郎 → Richard Moore(リチャード・ムーア)
  • 阿笠博士(阿笠広司) → Herschel Agasa(ハーシェル・アガサ)など
  • 服部平次 → Harley Hartwell(ハーレー・ハートウェル)
  • 鈴木園子 → Serena Sebastian(セレナ・セバスチャン)
  • 灰原哀 → Anita Hailey(アニタ・ハイリー)
  • 江戸川コナン(Conan)は多くの英語版でも日本名のまま使われることが多い

影響と現在

名探偵コナンは長期連載・長期放送作品として国内外で広く知られており、ミステリーの入門作品として親しまれている。漫画・アニメ・映画・小説・ゲーム・舞台など多方面のメディア展開がなされ、関連グッズやイベントも多数行われている。物語は事件解決の“1話完結”の楽しさと、黒の組織という大きな謎の積み重ねという両面で支持を受け続けている。