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融解エンタルピー(融解潜熱):意味・測定・用途

融解エンタルピーは、一定圧力下で固体を液体へ変えるために必要な熱量である。その意味、要因、測定方法、例、および応用を解説する。

概要

融解エンタルピー(しばしば融解潜熱ともいう)とは、一定圧力下で物質をその融点においてエネルギーを与え、物質を固体から液体へ変化させるために必要な量である。この過程では、固体状態の構造的な力を克服するために熱を吸収するため、通常は物質の温度が変化しない。この概念は、所定の圧力のもとで融解と凝固が一定の温度で起こる理由の説明に役立つ。

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物理的意味と熱力学的背景

微視的な観点では、融解には、結晶または非晶質固体における粒子の規則的な配列を壊す、あるいは緩めて、粒子がより自由に動けるようにする仕事が必要となる。熱力学では、融解エンタルピーは、一定圧力下での相転移に伴うエンタルピー変化を物質量当たり、一般に1モル当たりまたは1キログラム当たりで表したものとして定義される。通常の実験条件では、融点で加えられた熱は温度上昇としてではなく、分子間相互作用と位置エネルギーの変化に消費されるため、エンタルピーとして現れる。

主な要因と測定可能な表し方

融解エンタルピーの大きさは、結合の強さと性質(イオン結合、共有結合、金属結合、水素結合、ファンデルワールス力)、結晶の充填状態、ならびに固体の秩序の程度など、複数の性質によって決まる。この値はモル量としても、単位質量当たりの比量としても報告できる。圧力と不純物も融解挙動に影響する。圧力を上げると融点が変化し、その結果として相を変化させるために必要な熱量も変わりうる。

歴史と用語

隠れた熱、すなわち「潜熱」という考え方は初期の熱量測定にさかのぼる。「潜熱」という用語は歴史的には、温度を変化させる熱と、相変化を生じさせる熱とを区別するために用いられた。18世紀の先駆的な研究により、物質は温度を上昇させずに融解中に熱を吸収することが確立された。現代では、この量は古典熱力学のエンタルピーの枠組みに位置付けられ、精密な熱量測定技術によって測定される。

例、測定、応用

身近な例として、平衡温度にある氷の融解が挙げられる。氷を液体の水へ変えるには熱を加える必要があるが、相変化が完了するまでは温度は一定に保たれる。融解エンタルピーの決定には、熱量計や示差走査熱量測定が一般的に用いられる。実用的な応用には、熱エネルギー貯蔵(相変化材料)、冶金における融解・凝固の制御、食品科学における凍結・解凍の挙動、ならびに氷雪に関わる環境過程が含まれる。

重要な区別と実用上の注意

融解エンタルピーは熱容量とは異なる。前者は一定温度での相変化に関連する熱であるのに対し、後者は単一の相の内部で温度を変えるために必要な熱である。標準的でない圧力下の系や、成分が混合された系では、融解は明確な一点ではなく温度範囲にわたって起こることが多い。さらに専門的な議論やデータ表については、一般的な熱力学の教科書やデータベースにまとめられた専門資料および測定規格を参照することができる(参考資料、データ集)。入門的な説明については教育用資料を参照されたい(学習資料)。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com 融解エンタルピー(融解潜熱):意味・測定・用途

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/31604

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