ファースト・フォリオ — 『Mr. William Shakespeares Comedies, Histories, & Tragedies』
ファースト・フォリオ(1623年)は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲を同時代の俳優仲間が編纂した初の全集。36作品を収録し、多くの作品を初めて印刷物として保存した、シェイクスピア研究の中核資料である。
ファースト・フォリオは、1623年に刊行された戯曲集『Mr. William Shakespeares Comedies, Histories, & Tragedies』の通称である。シェイクスピアと同じ俳優であったジョン・ヘミングズとヘンリー・コンデルが編纂し、大判のフォリオ判一冊にまとめた。この本は、ウィリアム・シェイクスピアの劇作品を、まとまった権威ある形で初めて提示したものである。詩人の死から7年後に出版されたこの書物は、それまで印刷されたことのなかった戯曲を救い出し、後世の編集者や演劇史家にとっての基礎資料となった。
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9 画像内容と装丁
ファースト・フォリオには36編の戯曲が収められ、「喜劇」「歴史劇」「悲劇」の区分に従って配列されている。フォリオ判とは、印刷した紙葉を一度折って作る判型を指し、永続性と威信を伝えるための重厚な書物となる。この巻には序文類と献辞・賛辞も含まれ、なかでもベン・ジョンソンによる追悼詩が広く知られる。各戯曲は、ヘミングズとコンデルの世代の俳優や読者に知られていた形で、台詞、ト書き、登場人物表を伴って掲載されている。
編纂と出版
ヘミングズとコンデルは、シェイクスピアの劇団の上演レパートリーをもとに、上演台本、俳優用の台本、記憶から資料を集め、この全集を編纂した。この版は1623年、ロンドンの書籍商と印刷業者によって制作された。編纂者たちは、シェイクスピアの作品を後世に保存することが目的であると明言している。多くの戯曲は、それ以前には小型の四折判で出版されたか、あるいは手稿のままで流通していたにすぎなかったため、ファースト・フォリオは、失われていたかもしれない本文を確定するうえで決定的な役割を果たした。
本文上の重要性と影響
研究者と編集者は、ファースト・フォリオをシェイクスピア劇の主要な証拠資料として利用している。およそ半数の作品では、これが現存する最古の印刷資料である。また、『マクベス』『ジュリアス・シーザー』『十二夜』『テンペスト』など約18作品については、それまで一度も印刷されなかった本文を保存している。その句読点、綴字、ト書きは、数世紀にわたる校訂上の判断、現代版、舞台化に影響を与えてきた。
現存状況、稀少性と現代的価値
印刷部数の推定によれば、当初は約700部から800部が発行され、今日までに約228部が現存する。これらの大半は機関のコレクションで保管されており、フォルジャー・シェイクスピア図書館はとりわけ多数の部数を所蔵する。競売に出品される個別のフォリオは、その文化的重要性と稀少性から高額で取引され、しばしば数百万の価格に達する。
収録されなかった作品と永続する遺産
ファースト・フォリオには、現在シェイクスピア作とされるすべての戯曲が収録されているわけではない。『ペリクリーズ』や『二人の貴公子』などは別の形で、あるいは後に刊行され、また『カルデニオ』や『恋の骨折り損』のように、失われた、もしくは存在自体が不確かな題名もある。それでも1623年のフォリオは、永続的な作品正典を確立し、文学史、書誌学、上演実践における基準点となった。シェイクスピア劇を保存し広めたその役割により、英語文学の伝統において最も重要な書物の一つとされている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ファースト・フォリオ — 『Mr. William Shakespeares Comedies, Histories, & Tragedies』 Leandro Alegsa
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