アベル2029(銀河団)とIC1101:宇宙最大級の銀河の大きさと特徴
アベル2029と中心銀河IC1101の宇宙最大級の大きさ・特徴を解説。IC1101は推定560万〜600万光年、天の川の数十倍の超巨大銀河の成り立ちを紹介。
アベル2029またはA2029は、おとめ座の方向に3150億光年離れた大きな銀河団である。
ただし、文献や表記によって距離の数値が混同されることがあります。現在の観測ではアベル2029の赤方偏移はおよそ z ≈ 0.07–0.08 程度に相当し、これを標準的な宇宙論に当てはめると地球からの距離は概ね「約10億光年程度」と推定されます(観測手法や定義する距離の種類により変動します)。元の「3150億光年」という表記は、別の誤った換算や単位の混乱による可能性があります。
IC 1101 — 銀河団の中心にある超巨大銀河
IC1101はアベル2029の中心に位置する典型的な「中心優勢銀河(Brightest Cluster Galaxy, BCG)」であり、分類としては超巨大楕円銀河(cD銀河)にあたります。外側に広がる非常に低表面輝度のハローを持ち、これが見かけ上の「巨大さ」の大部分を占めます。
IC1101 の直径は観測手法(表面明るさの閾値など)によって幅がありますが、文献ではおおむね 560万~600万光年程度と推定されることが多く、これは典型的な大銀河と比較して極端に大きい値です。天の川銀河の直径(約10万〜12万光年)と比べると、IC1101 の大きさは数十倍(概ね50〜60倍程度)に相当します。観測により得られる値には不確かさがあり、報告される倍率がやや異なることがあります。
光度は約 2×1012 L☉ と見積もられており、恒星質量も非常に大きく、数1012 M☉程度と推定されることがあります(測定方法に依存します)。この種の超巨大銀河は、周囲の銀河を併合(galactic cannibalism)して成長したと考えられ、中心付近には大質量のブラックホールを抱えている可能性が指摘されています。
アベル2029 銀河団の特徴と形成過程
- アベル2029 は豊富な星間(正確には銀河間)ガスを持ち、X線で非常に明るく検出されるクラスタです。中心付近は比較的落ち着いた(relaxed)構造を示し、クールコアを持つことが知られています。
- 銀河団全体の質量はダークマターを含めて 1014–1015 M☉ 程度と見積もられており、強い重力場を持つため銀河の併合や潮汐相互作用が活発です。
- IC1101 のような巨体銀河は、時間をかけて近傍の銀河を取り込むことで外側の拡張したハローを作り、同時に銀河団の中心に位置することでさらに周囲の物質を集め続けます。
観測上の注意点
IC1101 の「大きさ(直径)」の報告値は、どの表面明るさレベルまでを含めるかで大きく変わります。外縁の非常に薄い星の分布をどこまで検出できるかが鍵であり、新しい深観測により数値が更新されることがあります。したがって、複数の資料を照合して比較することが重要です。
まとめると、アベル2029 はおとめ座方向に見える大質量の銀河団で、その中心に位置する IC1101 は現在知られている銀河の中でも最大級の一つとされる超巨大な楕円銀河です。成長は主に周囲銀河の併合や干渉によって進み、クラスタ全体は強い X 線放射と豊富なダークマターを伴う典型的な巨大銀河団の性質を示します。
質問と回答
Q: アベル2029とは何ですか?
A: アベル2029は、おとめ座の10億光年の彼方にある大きな銀河団です。
Q: アベル2029の中心銀河の名前は何ですか?
A: アベル2029の中心銀河の名前は IC 1101 です。
Q: IC 1101は天の川銀河と比べてどのくらい大きいのですか?
A: IC 1101 は天の川銀河よりもはるかに大きく、560万光年から600万光年以上あると推定されています。天の川はわずか20万光年です。
Q: アベル2029は天の川の何倍の大きさですか?
A: アベル2029は天の川の約81倍です。
Q: アベル2029の光度はどれくらいですか?
A: 2×1012 L☉です。
Q: このタイプの銀河は、どのようにして大きくなったのでしょうか?
A: このタイプの銀河は、近くの銀河を巻き込んで大きくなった可能性があります。
Q: アベル2029はどこにあるのですか?
A: アベル2029はおとめ座にあり、地球から10億光年の距離にあります。
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