アバナシアイト:淡黄色のウラン・ヒ酸塩鉱物
アバナシアイトは、ユタ州エメリー郡で最初に発見された淡黄色で強い放射能をもつウラン・ヒ酸塩鉱物です。壊れやすい結晶質の被膜を形成し、主に科学研究と収集の対象となります。
アバナシアイトは、繊細な結晶と強い放射能で知られる淡黄色の二次ウラン鉱物です。化学的にはカリウム・ウラニル・ヒ酸塩水和物とされ、通常は K(UO2)(AsO4)·3H2O と表記されます。特徴的な淡黄色の外観と、ウラン含有鉱物としての分類は、酸化した鉱床環境に産する他の鉱物との識別に役立ちます。良好に形成されたものは、薄く壊れやすい結晶、または岩石表面の粉状の皮殻として見られます。
画像ギャラリー
1 画像物理的特徴
アバナシアイトは一般に黄色から黄緑色を呈し、軟らかく脆い性質を示します。小さな板状または卓状の結晶集合体や、損傷しやすい皮殻を形成する傾向があります。ウランを含むため強い放射能をもち、ガンマ線とアルファ線の放出が顕著です。そのため、標本には慎重な取扱いと保管が必要です。色だけでは他の黄色のウラン鉱物に似る場合があるため、同定の確認には光学的性質および顕微鏡下での外観が用いられます。
産出と歴史
この鉱物は、ジェス・アバナシーが採集した標本から最初に認識され、のちに彼にちなみ命名されました。模式産地はアメリカ合衆国ユタ州エメリー郡にある鉱山で、ウラン含有鉱床の酸化帯に産出します。アバナシアイトは、ウランおよびヒ素を含む一次鉱物相が風化し、地表近くの条件下で再沈殿する際に二次鉱物として形成されます。ほかのウラニル鉱物や、ヒ素含有鉱石の変質生成物を伴うことがよくあります。
ユタ州の特定の鉱山で発見されたため、原産の試料は鉱物学者にとって歴史的に重要です。しかし、この鉱物自体は比較的まれで、通常は詳しく調査されたウラン産地でのみ見いだされます。適切な地球化学的条件が存在する地域では、追加の産出も記録されています。
用途、危険性と収集
- 用途:アバナシアイトに商業的・工業的な用途はなく、主として二次ウラン鉱物を研究する収集家、博物館、研究者の関心対象です。
- 危険性:強い放射能をもち、ヒ素も含有します。標本には必要最小限のみ触れ、密閉容器に保管し、放射線安全指針に従って保管する必要があります。
- 収集上の注意:結晶は壊れやすく、しばしば短期間しか安定に存在しないため、保存状態のよい試料は高く評価されます。野外で採集する場合は、ウラン含有地域での法規制と安全規則を守り、操業中の鉱山や保護区域を攪乱しないようにしなければなりません。
鉱物同定においてアバナシアイトは、ヒ酸塩としての化学組成、および典型的な顕微鏡的・化学的特徴によって、ほかの黄色のウラン鉱物と区別されます。詳しい情報や標本記録については、鉱物データベースや機関のコレクションを参照できます。産地および文献は、最初の模式鉱山に関する報告や地域の収蔵機関が管理するコレクションなどで確認できます。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com アバナシアイト:淡黄色のウラン・ヒ酸塩鉱物 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/427
出典
- webmineral.com : "Mineral Data Sheet"