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エイコンドライト(分化した石質隕石)

エイコンドライトは、コンドルールを含まない石質隕石で、母天体での溶融と分化の記録をとどめる。玄武岩質、深成岩質、月・火星起源、始原的な型を含み、惑星科学で重要である。

エイコンドライトは、構成鉱物が溶融して再結晶した石質隕石であり、地球の玄武岩や深成岩に似た火成組織を示す。コンドライトとは異なり、始原的な太陽系塵を記録する小さな球状粒子であるコンドルールを、一般に含まない。エイコンドライトは、熱的作用と分化を経験した母天体の破片であり、その鉱物学的・化学的特徴には、惑星規模の溶融、火山活動、または地殻深部での結晶化が記録されている。

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特徴

エイコンドライトは、火成組織、コンドルールの欠如または少なさ、および部分溶融または完全溶融を示す地球化学的特徴によって識別される。代表的な鉱物には輝石、斜長石、かんらん石、少量の鉄・ニッケル金属がある。酸素同位体、微量元素比、鉱物化学組成は、試料を特定の母天体に結び付けたり、異なるグループを識別したりするために用いられる。

主なグループと起源

  • HED隕石(ハワルダイト、ユークライト、ダイオジェナイト):小惑星ベスタ(4 Vesta)に由来すると考えられる、玄武岩質および深成岩質の岩石。
  • 月・火星起源のエイコンドライト:鉱物学的特徴と同位体によりこれらの天体に由来することが知られ、衝突による放出によって地球へ運ばれた。
  • アングライト、オーブライトなどの稀なグループ:さまざまな小惑星起源の、異なる火成履歴と組成を示す。
  • 始原的エイコンドライト:部分溶融と再結晶を示す一方、始原的な化学的特徴の一部を保持する試料。

研究者は分類体系やデータベースを用いてエイコンドライトを各グループに割り当てる。詳しくは分類資料を参照。

形成と地質学的意義

エイコンドライトは、放射性崩壊、集積時の加熱、あるいは衝突によって母天体が溶融に十分なまで加熱された際に形成される。この過程で地殻、マントル、核への火成分化が生じる。組織は冷却履歴を反映し、火山岩的な細粒の玄武岩質の場合も、深成岩的なより粗粒の場合もある。これらの岩石は、太陽系の他天体における地殻・マントル過程の直接試料をもたらし、惑星分化のモデルを検証する基準となる。

利用と科学的重要性

エイコンドライトは惑星進化を理解するうえで不可欠である。放射年代測定により溶融・結晶化の年代が得られ、分化が起きた時期が示される。酸素、クロムなどの同位体研究は、隕石と母天体を関連付け、初期太陽系に存在した物質リザーバーを追跡する。また、小惑星、月、火星における熱史、マグマ過程、衝突事象を制約する情報も与える。

コンドライトとの違いと注目される事実

コンドライトに対し、エイコンドライトは火成作用の産物である。一部のエイコンドライト、たとえば月・火星起源の試料は、惑星表面のリモートセンシング観測結果と対応付けられており、その起源を裏付けている。また、初期太陽系には分化した小天体が数多く存在したことを示すものもある。種類と実験室での分析法の概観については、専門文献または隕石分類ガイドなどのオンラインデータベースを参照されたい。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com エイコンドライト(分化した石質隕石)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/708

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