ヒールズビル・サンクチュアリサー・コリン・マッケンジー・ファウナ・パーク)は、ビクトリア州のヒールズビルにある動物園です。園内ではオーストラリア固有の動物のみを展示・保護しており、地域性の高い生態系を再現した展示が特徴です。歴史的にも重要な施設で、1943年には動物園として初めてカモノハシを繁殖させた実績があり、当時カモノハシを飼育していたのはシドニーのタロンガ動物園だけでした。保全面でも、絶滅危惧種であるヘルメット・ハニーウォーター(通称ヘルメット・ハニーイーター)などの繁殖に貢献してきました。ヒールズビル・サンクチュアリは、メルボルン動物園ウェリビー・オープン・レンジ・ズーと並ぶ、ビクトリア州で主要な動物園の一つです。

保全と繁殖プログラム

この施設は単なる展示施設にとどまらず、野生動物の保全・復元に重点を置いています。特に希少種や絶滅危惧種の繁殖プログラムに取り組み、飼育下繁殖による個体数回復や遺伝的多様性の維持、野生復帰を目指したリハビリテーションを行っています。研究者や大学、保護団体と連携した調査・モニタリングも行われ、種の生態や病気管理に関する知見が蓄積されています。

展示と自然環境

園は自然のブッシュの中にあり、来園者は森林の小道を歩きながら動物を観察できます。園内には、ワラビー、ウォンバット、ディンゴ、カンガルーなどの哺乳類や、200種類以上のオーストラリアの鳥類が生息する展示エリアがあります。また、屋内外の展示を通じてそれぞれの種の自然な行動を観察できるよう工夫されています。

教育・体験プログラム

ヒールズビルでは一般向けのツアー、バードショー、インフォメーションエリアに加え、飼育員によるトークや教育プログラム、学校向けの学習プログラムなどを開催しています。これらは来園者がオーストラリア固有種の生態や保全の重要性を理解するための機会を提供し、地域住民や観光客の自然意識を高める役割を果たしています。

来園のヒント

  • 園内は起伏のある自然道が多いため、歩きやすい靴での来園をおすすめします。
  • 鳥類や夜行性動物の観察には時間帯が重要なので、見たい動物やショーの時間を事前に確認するとよいでしょう。
  • 保全活動を支援する寄付プログラムやボランティア制度があり、参加することで保護活動に直接貢献できます。

ヒールズビル・サンクチュアリは、オーストラリアの野生生物を学び、体験し、守るための重要な拠点です。訪問を通して地域固有の自然とそこに暮らす動物たちへの理解を深めることができます。