『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド PART I』(1981年の映画)
メル・ブルックスが脚本・監督を務めた1981年の風刺的スケッチ・コメディ映画。人類史の各時代を、アンサンブル・キャスト、音楽場面、賛否の分かれた評価とともにパロディ化した。
『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド PART I』は、先史時代からフランス革命までの出来事を風刺する一連のスケッチとして構成された、1981年のコメディ映画である。脚本・監督はメル・ブルックスが務め、20世紀フォックスが公開した。単一の筋書きを追うのではなく、コミック・レビューのようなテンポと調子を採用し、時代錯誤や現代的な感覚を誇張した歴史場面を次々に切り替えることで笑いを生み出している。
画像ギャラリー
1 画像構成と作風
本作は、先史時代の生活、ローマ帝国、聖書にまつわるエピソード、スペイン異端審問、フランス革命など、よく知られた歴史的場面をパロディ化する独立したセグメントから成る。これらの場面には、大がかりなスラップスティック、短い決めぜりふ、パロディー・ソング、視覚的ギャグが織り交ぜられている。ブルックスの手法はヴォードヴィルとスケッチ・コメディの伝統に根ざしており、劇的な連続性よりも、畳みかけるようなジョークと人物を軸とした風刺を重視している。
主な出演者と登場人物
ブルックス自身も聖書上の人物や王族を戯画化した複数の役を演じ、モーセや、スタンドアップ・コメディアン風の哲学者コミカスなどとして登場する。アンサンブル・キャストには、著名なコメディアンや性格俳優が名を連ねた。
- マデリーン・カーン
- ドム・デルイーズ
- クロリス・リーチマン
- シド・シーザー
- オーソン・ウェルズ
- スパイク・ミリガン
製作と影響
本作には、映画ジャンルを愛情を込めてからかうパロディーと融合させた、ブルックスの既成の喜劇的感性が表れている。製作上の趣向はセグメントごとに異なり、茶番劇的な調子に合わせて意図的に大づかみかつ安価に演出されたスケッチもあれば、より手の込んだセットや音楽ナンバーを用意したものもある。エピソード形式によって、多彩なゲスト出演者を集め、風刺の標的ごとに表現の調子を変えることが可能になった。
評価と遺産
公開時の批評は賛否両論だった。喜劇的な発想の豊かさや印象的な場面を評価する批評家・観客がいる一方、スケッチ集としての質と調子にばらつきがあると見る者もいた。その後、本作は1970年代から1980年代初頭のアメリカ映画コメディを特徴づけたブルックスの作品群の一部となった。ブルックスのキャリアに関する同時代および後年の論評で言及され、支持者と批判者の双方を集めた。スティンカーズ・バッド・ムービー・アワードでは冗談めかした部門にノミネートされ、批評家ロジャー・イーバートは控えめな2つ星評価を与えた。
特筆すべき点
本作は、神聖視されがちな対象をためらわずに風刺する姿勢と、著名な出演者をカメオや脇役に起用したことで記憶されている。スケッチを基盤とする形式は、後のバラエティー形式の映画コメディにも影響を与え、歴史や制度を標的とする風刺を論じる際の参照点であり続けている。さらに読むための資料やアーカイブ資料については、ブルックス作品や時代コメディの伝統を扱うフィルモグラフィー、コレクションを参照されたい。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 『ヒストリー・オブ・ザ・ワールド PART I』(1981年の映画) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/44507
出典
- rogerebert.com : "History of the World Part 1" · web.archive.org