概要
国際ブルーグラス音楽協会(IBMA)は、ブルーグラス音楽を芸術分野として、またビジネスとして支援・振興するために設立された業界団体である。演奏者、業界関係者、主催者、ファンを結びつけ、イベント、提言活動、専門的サービスを通じて、ブルーグラスの認知度と商業的な健全性を高めることを目的としている。IBMAは、音楽性を称える場をつくると同時に、ブルーグラスを取り巻く環境を強化する組織として広く知られている。
歴史と本部
IBMAは1985年に設立され、当初はケンタッキー州オーエンズボロに本部を置いた。発足初期には地域の機関と連携して博物館の構想を進め、1988年にはオーエンズボロのリバーパーク・センターと協力して国際ブルーグラス音楽博物館の計画を発表した。協会は時期によって主要な活動拠点を都市間で移し、2003年にはテネシー州ナッシュビルへ事務所を移転した。これにより、IBMAはアメリカ音楽産業の重要な中心地に位置することになった。IBMAの歩みに関係する場所として、オーエンズボロ、ルイビル、ナッシュビルが挙げられる。
World of Bluegrass と賞
1990年、IBMAは毎年開催される集まり「World of Bluegrass」を開始した。これは見本市、演奏、協会の表彰式を組み合わせたイベントである。業界のビジネス面では、プロモーター、会場、ベンダーをつなぐ場として機能し、芸術面ではコンサートやショーケースを通じてアーティストの発表の機会を提供することを意図していた。最初はオーエンズボロで開催され、その後ルイビル、さらにナッシュビルへと移った。World of BluegrassはIBMAの旗艦イベントとなり、ブルーグラス・カレンダーの中でも重要な位置を占めている。協会はまた、この分野における芸術的・職業的達成をたたえる賞も運営している。
博物館と名誉殿堂
国際ブルーグラス音楽博物館は、IBMAの初期の連携活動から発展し、このジャンルにとって歴史的・教育的な拠点となっている。1991年には、演奏者・非演奏者の双方を対象に、生涯にわたる貢献をたたえるため、IBMAが博物館内に国際ブルーグラス音楽名誉殿堂を設立した。ここでは、ブルーグラスに長期的な意義をもたらした人々の業績が顕彰される。博物館と名誉殿堂は、音楽の過去を記録するとともに、資料、録音、解説資料を一般に提示する役割を担っている。
活動とサービス
IBMAの活動は、業界団体に典型的なさまざまな機能に及ぶ。主なものは次のとおりである。
- ビジネス関係を育む会議や業界向け集会の開催
- アーティストの露出を高める演奏ショーケースやコンペティションの実施
- 職業的評価を与える表彰の授与
- ブルーグラス・コミュニティの構成員に対する情報、資源、ネットワーキングの提供
こうした活動を通じて、IBMAは現代ブルーグラス・シーンを支え、専門性を高める中心的役割を果たし、またアーティストが音楽制作の商業面を乗りこえる助けとなっている。
意義と特徴
IBMAは、国際的な範囲と、ビジネス志向のプログラムと文化的プログラムを組み合わせている点で、地域的・ローカルなブルーグラス団体とは異なる。IBMAの賞やWorld of Bluegrassイベントは、このジャンルに結びつく最も目立つ制度の一つであり、ナッシュビルへの移転は、より広い音楽産業の基盤と一層密接に結びつくことにつながった。ジャンルやIBMAの活動については、ブルーグラス音楽や業界ネットワークに関する資料も参照できる。