概要
インターネット割り当て番号機構(IANA)は、さまざまな中核的なインターネット識別子とプロトコル値を一元的に調整する機能である。Domain Name System(DNS)、Internet Protocol(IP)アドレス管理、そして多くのプロトコル・パラメータ一覧の整合性と、世界的な相互運用性を保つための運用業務を担う。IANAはICANNの組織機能として運用され、グローバルなインターネットが依拠する技術的な登録業務を実施している。
主な機能
IANAは権威ある登録簿を維持・公開し、世界規模の調整業務を管理する。主な担当分野は次のとおりである。
- DNSルートゾーンの管理。トップレベルドメイン(TLD)の委任や、ルートゾーン変更の調整を含む。
- グローバルなIPアドレスブロックと自律システム(AS)番号の割り当て。これらは地域インターネットレジストリに配分される。
- IETFのような標準化団体が利用するプロトコル・パラメータ登録簿の管理。たとえばポート番号、プロトコル番号、その他の割り当て済み定数が含まれる。
- 世界中のソフトウェアやシステムで使われるタイムゾーンその他の標準化データベースの維持。
仕組み
IANAは通常、標準化団体、ネットワーク運用者、地域レジストリからの申請に応じ、公開された方針と手順に従って更新を行う。IPアドレスの割り当てでは、地域のネットワークへ空間を配分する5つのRegional Internet Registries(RIR)と連携する。DNSやプロトコル値については、検証とコミュニティによるレビューの後に変更を実施し、単一の権威ある情報源を確保する。
歴史とガバナンス
IANAの機能は、初期のインターネット工学における調整と、重要な技術登録簿の管理にさかのぼる。運用上の役割はのちにICANNの中に制度化された。歴史的には、米国政府がIANAに対して監督上の関係を持っていたが、2016年に監督はより広い世界的なマルチステークホルダー・モデルへ移行した。現在のIANAは、コミュニティが策定した方針と契約上の約束に基づくICANN管理サービスとして実施されており、ICANNは非営利法人として組織されている。
重要性と特筆点
IANAは、名前・番号・プロトコル値について単一の権威ある情報源を提供するため、その業務は独立したネットワークやソフトウェアが世界規模で相互運用するうえで不可欠である。新しいTLDの委任、IPv6アドレスブロックの割り当て、新しいプロトコル・ポート番号の公開など、IANAが行う変更は、グローバルなインターネット全体のルーティング、名前解決、ソフトウェア互換性に影響する。