概要
州間高速道路79号線(Interstate 79、I-79)は、アメリカ合衆国州間高速道路網の南北方向の路線で、ウェストバージニア州チャールストンとペンシルベニア州エリーを結ぶ。西ペンシルベニアとウェストバージニアの広い範囲で主要な地域幹線として機能し、地域内移動だけでなく、五大湖方面やカナダ国境へ向かう長距離移動も支えている。州間高速道路制度の背景については、連邦の概要である州間高速道路の情報を参照。
ルートと性格
I-79はウェストバージニア州チャールストン付近から始まり、アパラチア山地の尾根、河川の谷、台地地形が入り混じる地域を北へ進み、エリー湖畔のペンシルベニア州エリーに至る。全長は約343マイルで、全線にわたり中央分離・アクセス制限付きの高速道路として整備されている。州都や大学町から郊外、農村部までさまざまな地域を通り、しばしば並走する旧来の地表道路よりも高い速度での移動を可能にする。
主な特徴と接続
- 全長:約343マイル(約552km)。
- 地形:アパラチアの丘陵と台地を横断し、一部では勾配を緩くするため河川回廊に沿う。
- 都市アクセス:ピッツバーグ都市圏への主要な高速道路アクセスを担い、モーガンタウンなど西ペンシルベニアの小都市にもつながる。
- 並走と代替:サットン以北では概ね米国道19号線(U.S. Route 19)の回廊に沿っており、多くの区間で長距離交通については実質的にこの路線を置き換えている。ただし、ワシントンからペンシルベニア州クラナベリー・タウンシップにかけての区間(地元の経路参照)など、例外もある。
- 地域連携:I-79は、バッファロー方面(接続路線経由)やカナダ国境(五大湖の国境通過点)へ向かう重要な回廊でもある。
歴史と名称
この道路は州間高速道路建設期に複数の区間として計画・建設され、完成した部分から順次供用された。ウェストバージニア州内の一部区間は、同州選出の長年の上院議員にちなみジェニングス・ランドルフ・エクスプレスウェイと正式に命名されている(ウェストバージニア州の名称)。ペンシルベニア州では広い範囲でレイモンド・P・シャファー・ハイウェイとして標識され、元州知事で公職者だった人物を記念している。さらに、路線が通るペンシルベニア州北部の郡では、技術系・研究系の雇用集積を反映してI-79の一部を「ハイテク回廊」としてPRしている。
利用と経済的重要性
I-79には、都市圏への通勤交通、地域および全国的な供給網を支える貨物輸送、湖や公園、文化的目的地への季節・レジャー交通が混在する。内陸の地域を五大湖の玄関口へ結ぶ役割により、越境貿易や観光にとっても戦略的な連絡路となっている。地域の交通パターンや計画資料については、地域交通ページや地図(地域計画)を参照。
特記事項
I-79は、その大部分で米国道19号線に代わる、より速くアクセス制限のある選択肢を提供するが、旧来の道路を完全に置き換えているわけではない。インターチェンジ外の地域にとっては、ローカルアクセス、ビジネスルート、景観道路も依然として重要である。複数の名誉名称、沿線にある産業・学術拠点、そしてアパラチア内陸部と五大湖地域を結ぶ役割により、I-79はアメリカ東部の重要な回廊となっている。
路線図、交通情報、公式のマイル表示については、州交通当局や計画機関、連邦機関が提供する州間高速道路の概要(州間高速道路の参照)に加え、ウェストバージニア州(WV)およびペンシルベニア州(PA)の州別ページを参照。