IRCボット(インターネット・リレー・チャット・ボット)
インターネット・リレー・チャット(IRC)に接続し、チャンネルの管理、サービス提供、データ収集・中継、他システムとの連携を行う自動プログラム。通常はスクリプト可能またはモジュール式のデーモンソフトウェアとして動作する。
概要
IRCボットとは、ソフトウェアによる自動エージェントであり、インターネット・リレー・チャット(IRC)ネットワークに接続して、人間の運用者が行う必要のある作業を実行する。ボットはチャンネルへ参加し、コマンドに応答し、状態を維持し、他のサービスと連携できる。IRCの機能を拡張し、定型作業を減らすため、チャンネル管理者、サーバー運用者、愛好家によって広く導入されている。
機能
IRCボットの一般的な役割には、次のようなものがある。
- 規則違反の利用者をキック、発言禁止、または禁止するなどのモデレーション処置。
- 自動応答、情報取得、ログや統計のためのデータ収集(データ収集)。
- 更新情報の公開やコンテンツ取得を目的とした、外部のウェブサービスおよびAPIとの連携。
- 利用者の追跡、チャンネル保護、反復的な違反や自動フラッドを検知・緩和するための不正利用(不正利用)対策。
構成と動作
ボットは、スタンドアロンのデーモンとして、またはサーバー上で動作するスクリプト可能なプログラムとして稼働する。典型的な実装では、イベントループを用いてプロトコル上のイベント(参加、退出、メッセージ)を処理し、プラグインまたはモジュールの仕組みによって機能を追加する。開発にはPerl、Python、Tclがよく使われる。一部のボットはインタープリターを組み込んでおり、管理者はプロセスを再起動せずにコマンドを追加できる。
歴史と発展
IRCボットは、反復作業の自動化とチャンネル方針の実施を目的として、IRCの歴史の早い段階から登場した。やがて、チャンネルサービスの提供、ネットワーク間のブリッジ、RuneScapeのようなタイトルを中心とするコミュニティ向けゲーム統計など、固有の機能を提供できる拡張可能なプラットフォームへと発展した。また、後の他のチャットプラットフォームにおけるボットのパターンや、IRCと他のネットワークとの連携にも影響を与えた。
用途、例と重要性
ボットはモデレーション以外にも、ログ記録、ニュースや天気情報の配信、利用者アクセスの管理、利用状況レポートの作成、フォーラムやウェブサイトへの更新情報の転送を行う。自動的な規則適用と情報サービスによって作業負荷を抑え、透明性を高められるため、小規模な趣味のチャンネルから大規模なコミュニティネットワークまで有用である。
主なプロジェクトと注意点
よく知られたボットプロジェクトには、Infobot、Supybot、Eggdropがある。多数のコミュニティスクリプトやフォークが存在し、blootbotなど比較的知名度の低いプロジェクトも、ニッチな分野では利用され続けている。運用者はセキュリティとプライバシーを考慮し、管理コマンドは必要なものだけを公開し、認証を要求し、機微なデータをログに残さないようにすべきである。設定不備のボットや悪意あるボットは、それ自体が不正利用の発生源となり得るため、ネットワークの慣行を守り、ボットの機能を文書化することが推奨される。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com IRCボット(インターネット・リレー・チャット・ボット) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/48125