イリデッセントシャークは、東南アジアの主要河川を原産とする大型の淡水ナマズ(学名 Pangasianodon hypophthalmus)である。一般名に「シャーク」が付くが、実際には真のサメではない。名前は、流線形で銀色の体つきとサメに似た輪郭に由来する。現在では、食用の安価な白身魚として、また観賞魚として水槽取引でよく知られている。

形態的特徴

イリデッセントシャークは、滑らかで左右に扁平した体と、銀白色で、ときにわずかに虹色がかって見える光沢が特徴である。ナマズに典型的なひげ状のバーベル、二股に分かれた尾、丸みを帯びたサメのような頭部をもつ。野生では大きく成長し、一般に全長1メートル(3フィート)を超えるが、食用として流通する個体は、通常それより小さいサイズで加工される。

分布、生息環境と行動

野生個体群は、東南アジア本土の河川系に生息し、特にメコン川流域とチャオプラヤー川水系が知られている。大河川や氾濫原に生息し、季節的に移動することがある。食性は植物質、無脊椎動物、小魚などを含む。群れで行動することと、河川条件に敏感であることから、淡水生態系の健全性を示す指標の一つとみなされる。

用途: 養殖、市場名、食文化

イリデッセントシャークの集約養殖は20世紀後半に拡大し、特にベトナムとタイで発展した。養殖された切り身は、さまざまな通称で世界各地へ輸出されている。米国では、しばしば「swai」として販売される。身は淡白で白いため、料理では他の白身魚の手ごろな代用品として人気がある。

水槽取引と飼育

若いイリデッセントシャークは、その優雅で銀色がかった外見から観賞魚として販売される。だが、この魚は成長が速く、非常に大きな、ろ過の行き届いた水槽を必要とする。また、群れで暮らす性質があるため、複数で飼う必要がある。飼育上の注意点は以下のとおりである。

  • 十分な遊泳スペースと安定した水質を確保する。
  • 単独飼育は避け、群れで飼う。単独個体はストレスを受けやすい。
  • 成魚は非常に大きくなるため、家庭用水槽では飼い切れなくなる場合が多い。

保全、区別、その他の注目点

イリデッセントシャークは、海のサメや、バサなどのほかのパンガシウス科魚類(Pangasius spp.)と混同してはならない。野生個体群は、地域によっては河川のダム建設、生息地の改変、乱獲による圧力を受けているが、国際市場向けの主な供給源は養殖となっている。分類や流通については、種の資料、東南アジア流域報告、貿易要約を参照。