ジャエンの聖母被昇天大聖堂(Jaén)—スペイン・ルネサンスの名建築
スペイン・ルネサンスの傑作、ジャエン聖母被昇天大聖堂を徹底解説。壮麗なファサード、ヴェロニカの聖遺物、歴史的背景と建築美の見どころガイド。
聖母被昇天大聖堂(The Assumption of the Virgin Cathedral)は、スペインのルネッサンス様式の大聖堂で、ジャエン(Jaén)のサンタ・マリア広場に位置します。市庁舎とエピスコパル宮殿(大司教の宮殿)の正面に面しており、サンタ・マリア広場はジャエンを代表する史跡の一つです。大聖堂は、かつてこの場所にあった初期のモスクがあった場所の遺構を基に建てられています。
歴史
建設は1249年に始まり、レコンキスタ後のキリスト教建築として長い工期を経て発展しました。中世以来、幾度か損傷や改修を繰り返しながら増改築が続き、特に16世紀にアンドレス・デ・ヴァンデルヴィラ(Andrés de Vandelvira)が設計した主要な部分によって、現在のルネサンス的な空間構成が形作られました。最終的な聖別は1724年に行われ、以後も補修や保存作業を重ねてきました(1724年に聖別されました)。
建築と意匠
大聖堂のもっとも象徴的な要素の一つはその壮麗な建築ファサードです。正面の設計はユフラシオ・ロペス・デ・ロハス(Eufrasio López de Rojas)によるもので、彫刻装飾はペドロ・ロルダン(Pedro Roldán)が手掛けました。ファサードには古典的な秩序に基づく構成と、バロック的な彫刻表現が融合しており、18世紀の装飾的側面が強調されています。
内陣や身廊、側廊、礼拝堂群はルネサンス期の均整の取れた設計思想を反映しており、ヴァンデルヴィラの手法に見られる幾何学的な明快さと比例感が随所に現れます。内部には重要な宗教美術や祭具、礼拝堂の彫刻・祭壇画などがあり、スペイン南部の宗教建築と美術史を理解するうえで重要な遺産です。
芸術と音楽
大聖堂は聖遺物や宗教的美術の収蔵でも知られ、伝統的に地域の信仰生活に深く結びついてきました。とりわけ「ヴェロニカのヴェール」と伝わる聖遺物が所蔵され、巡礼や行事の対象となっています。1545年には、後に著名な宗教音楽家となる若きフランシスコ・ゲレーロがカピージャのマエストロとして大聖堂に仕え、音楽活動の歴史にも重要な足跡を残しました。
評価と保護
ジャエン大聖堂はその建築的価値と文化的重要性から、国内外で高い評価を受けています。2007年にはスペインの12の宝物の選定に向けた100の最終候補の一つに挙げられました。観光地として多くの見学者が訪れるとともに、建築史・美術史の研究対象としても注目されています。
見学のポイント(概要)
- 外観:ファサードの彫刻・バロック的装飾をじっくり観察する。
- 内部:ルネサンス的な空間構成、祭壇や礼拝堂の彫刻・絵画を鑑賞する。
- 聖遺物:伝承されるヴェロニカのヴェール(聖顔)など宗教遺産に触れる。
- 音楽史:フランシスコ・ゲレーロらが関わった宗教音楽の伝統を知る。
保存と修復は継続的に行われており、訪れる際は公開時間や特別展、ガイドツアーの有無を事前に確認するとより深く理解できます。ジャエン大聖堂は、スペイン・アンダルシア地方におけるルネサンス建築の代表例として、歴史・美術・信仰の多様な側面を伝える重要な遺産です。

アンドレス・デ・ヴァンデルヴィラの像

ジャエンのサンタマリア広場。

ジャエン大聖堂内部
質問と回答
Q:聖母被昇天大聖堂とは何ですか?
A: 聖母就寝大聖堂は、スペイン・ハエン市のサンタ・マリータ広場にあるスペイン・ルネサンス様式の大聖堂です。
Q: 聖母就寝大聖堂はどこにあるのですか?
A: 聖母就寝大聖堂は、スペインのハエン(Jaén)のサンタ・マリサ(Santa Marيa)広場にあります。市庁舎とエピスコパル宮殿(大司教館)の向かい側にあります。
Q: 大聖堂の建設はいつ始まったのですか?
A: カテドラルの建設は1249年に始まりました。
Q: 初期のスペイン・モスクの跡に建てられたものは?
A: 聖母就寝大聖堂は、初期のスペインのモスクの跡に建てられました。
Q: ファサードは誰がデザインしたのですか?
A: そのファサードは、エウフラシオ・リピスデ・ロハスが設計し、ペドロ・ロルドハンが彫刻を施しました。
Q: 何が納められているのですか?A: 聖母就寝大聖堂には「ベロニカのヴェール」が納められています。
Q: 1545年、この大聖堂のマエストロ・デ・カピージャは誰だったのでしょう?A: 1545年、フランシスコ・ゲレロはこの大聖堂のマエストロ・デ・カピージャでした。
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