コーダイカナル(タミル・ナードゥ):ヒルステーションの歴史と観光案内
コダイカナルの豊かな歴史と見どころを徹底ガイド。ヒルステーションの魅力、名所、アクセス、季節別おすすめや宿泊情報まで一挙紹介。
コダイカナルは、インドのタミル・ナードゥ州ディンディグル県の丘陵地帯にある「ヒルステーション」と呼ばれる都市である。タミール語で「森の贈り物」を意味する。コダイカナルはしばしば「ヒルステーションのプリンセス」と呼ばれ、植民地時代に避暑地として開発されて以来、人気のある観光地として長い歴史を持っている。
歴史
コダイカナルは1845年頃、平野部の高温や熱帯病を避けるためにイギリス人宣教師や管理者たちが避暑地として開発したのが始まりです。英国風の庭園や避暑用の邸宅、散策路などが整備され、次第にリゾート地として定着しました。植民地時代の面影を残す建物や公園が現在でも観光名所になっています。
地理と気候
コダイカナルは西ガーツ山脈の一部に位置し、海抜はおおむね約2,000メートル前後です。そのため年間を通して比較的涼しく、夜間は冷え込むことがあります。モンスーン期(主に6〜9月)には降雨が多く、乾季の10〜3月が観光のベストシーズンとされています。気温は季節や標高によって変動しますが、平地に比べて過ごしやすい気候です。
主な観光スポット
- コダイカナル湖(Kodaikanal Lake):人造湖で、ボート遊びや湖畔の散策が楽しめます。湖の周囲は遊歩道で整備されており、サイクリングも人気です。
- コーカーズ・ウォーク(Coaker's Walk):谷や山並みを見渡せる短い散歩道で、日の出や日没の眺めが美しいスポットです。
- ブライアント公園(Bryant Park):植物園として整備され、多種多様な花や草木が観察できます。
- ピラー・ロックス(Pillar Rocks):高くそびえる岩柱群で、展望スポットとして知られています。
- ガナ洞窟(Guna Caves)(旧名:Devil's Kitchen):深い切り立った渓谷と洞窟群がある場所。ただし安全面から立ち入り制限が行われることがあります。
- シルバー・カスケード滝(Silver Cascade Falls):コダイカナル湖の流出口の近くにある滝で、季節によって水量が変わります。
- クランジ・アンダヴァール寺院(Kurinji Andavar Temple):地元の信仰と関連する寺院で、周辺には「クランジ」と呼ばれる12年ごとに咲く花が自生する地域があります(クランジの開花は観光の目玉になります)。
- 松林(Pine Forest)や野鳥観察スポット:森林散策やバードウォッチングに適した場所が点在しています。
アクティビティと宿泊
コダイカナルではボート、ハイキング、トレッキング、サイクリング、野鳥観察、写真撮影、星空観察など多彩なアクティビティが楽しめます。宿泊施設はゲストハウスや中級ホテル、リゾート、古い英国風のマナー・ハウスを改装した宿など幅広く、予算や好みに応じて選べます。地元の手作りチョコレートや果物、タミル料理を提供する飲食店も豊富です。
アクセス
最寄りの主要空港はマドゥライで、車でおよそ2〜4時間程度です(交通状況やルートにより変動)。鉄道では「Kodaikanal Road(コダイカナル・ロード)」駅が最寄りの主要駅となり、そこからバスやタクシーでアクセスします。州内外からのバス路線も充実しており、道路は山道を通るため時間に余裕を持った移動計画が必要です。
ベストシーズンと旅行の注意点
- ベストシーズン:10月〜3月(乾季で観光に適している)。
- モンスーン期(6〜9月)は景色が緑豊かになる一方で道路の通行や屋外活動が制限されることがある。
- 高所のため夜間は冷えるので防寒着を用意すること。
- 人気スポットでは混雑することがあるため週末や休日の宿泊予約は早めに行うとよい。
環境保全と地域経済
コダイカナルの経済は観光業とホスピタリティ産業が中心で、多くの住民が観光関連の仕事に従事しています。一方で観光開発や不適切な廃棄物処理、湖の水位変動など環境問題も指摘されており、持続可能な観光や自然保護が地域の重要課題となっています。訪問者もごみを持ち帰る、指定の道を歩くなどの基本的なマナーを守ることが求められます。
2011年の国勢調査によれば、コダイカナルの人口は36,501人です。歴史ある避暑地としての魅力と豊かな自然により、国内外から多くの観光客を引き付け続けています。
エコノミー
観光
コダイカナルの経済は、主に観光業に依存しています。観光客の数は、1999年の200万人から2009年には320万人に増加した。観光シーズンのピークに備え、町のインフラは毎年変化している。マドゥライやコインバトールなど近隣の都市が急速に発展しているため、年間を通じての観光に対応できるようになりつつある。観光客に人気のお土産は、手工芸品、手作りチョコレート、絵葉書、ユーカリオイルなどである。
アグリカルチャー
周辺の村のテラスファームでは、プラム、梨、チリペッパー、ニンジン、カリフラワー、キャベツ、ニンニク、タマネギなどを栽培しています。生産物の多くはトラックでインド各地に運ばれるが、一部は地元の市場で販売されている。
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